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【X1 Super】IBM、計12タッチダウンが乱れ飛ぶノーガード戦制して2連勝

2022年09月24日(土) 20:48


X1 Superレギュラーシーズン第2節は24日、IBM BIG BLUE 対オール三菱ライオンズの一戦が第一カッターフィールド(秋津サッカー場)で実施された。両チーム合わせて12タッチダウンが乱れ飛ぶノーガード戦は、後半に地力の差を見せたIBMが49対35で制した。勝ったIBMは開幕2連勝を飾り、敗れたオール三菱は2連敗となった。

先制したのはオール三菱だった。ディフェンスバック(DB)小倉京眞の気迫溢れるダイビングインターセプトにより自軍で攻撃権を奪取したオール三菱は、クオーターバック(QB)ジョン・ギブスJr.のランプレーなどで着実に前進。すると最後はゴール前5ヤードで司令塔自らがエンドゾーン右サイドへ頭から突っ込むガッツあふれるダイブで、第1クオーター終盤に先制点を奪った。

追うIBMはなかなか得点を奪えずにいたが、第2クオーター中盤にQB政本悠紀(上段写真)からエンドゾーン内でフリーのワイドレシーバー(WR)近江克仁へ11ヤードのタッチダウンパスがヒット。ここから一進一退の攻防が始まる。

試合を振り出しに戻されたオール三菱は、自陣31ヤードからの攻撃ながら、QBギブスJr.がタックルされてもなかなか倒れない粘り強いランを度々見せるなど着実にボールを進めてゴール前11ヤードまで侵入。この好機に、QBギブスJr.は、WR長岡大和へふわりとしたやさしいパスを通して勝ち越しに成功した。

再び7点のビハインドを負ったIBMは、QB政本が俊足を飛ばして左サイドを駆け上がるWR近江へロングボム。近江はディフェンスを振り切って見事キャッチして、43ヤードのタッチダウンパスとなった。前半は互いに譲らず同点のまま終了した。

後半に突入してもシーソーゲームの展開が続く。IBMは最初のドライブで、QB政本が右サイドのランニングバック(RB)ジュレル・プレスリーへスクリーンパス。捕球したRBプレスリーは相手タックルにも動じずフィールドの左サイドへ横断し、そこからエンドゾーンまで駆け上がり60ヤードのタッチダウン。IBMが7点のリードを奪う。

この試合初めて追う立場となったオール三菱だったが、すかさず試合を振り出しに戻す。QBギブスJr.のリズム良いパスやランで着実に歩を進めると、ゴール前18ヤードの場面ではギブスJr.が右サイドを走るWR吉田幸祐へパス。吉田は相手ディフェンスと競り合いながらも頭から勢いよく飛び込んで好捕。オール三菱は、21対21の同点に追いついた。

追いつかれたIBMは、自陣からQB政本がWR鈴木隆輝へ41ヤードのロングパスをヒット。さらに新人RB加藤大資のランでレッドゾーンへ侵入すると、ゴール前残り2ヤードでもルーキーランナーがエンドゾーン内へボールを運び、勝ち越しに成功した。

それでも、この日のオール三菱は簡単には諦めない。自陣からの攻撃でも、WR奥瀬寛太のランで27ヤードゲイン。パス失敗を挟んで、RB中野哲也がオフタックルを突く53ヤードの独走タッチダウン。わずか3プレーで同点に追いついた。

モメンタムがオール三菱に傾きかけそうな雰囲気だったが、IBMはディフェンスバック(DB)家田泰成のインターセプトで強引に流れを引き寄せる。この好機に、QB政本とWR近江のホットラインでレッドゾーンまで侵入し、近江のこの日3つ目となるタッチダウンキャッチにつなげた。

さらにIBMは、ディフェンス陣が奮闘してオール三菱の攻撃をスリーアンドアウトに仕留めると、この頑張りにオフェンス陣が反応。QB政本がタイトエンド(TE)ジョン・スタントンに40ヤードのパスを成功。ゴール前10ヤードまで侵攻して、RBプレスリーのタッチダウンランで加点した。

なおもIBMは、政本が5つ目のタッチダウンパスをWR木村イーサン十良にヒット。試合終了間際にオール三菱にタッチダウンを許すも、そのまま逃げ切った。終わってみれば、IBMは、パスで360ヤード、ランでも152ヤード稼ぎ計512ヤードを記録。Xリーグ随一の攻撃力の高さを証明した。

一方、敗れたオール三菱だったが、攻撃の総獲得ヤードはIBMとそん色がない490ヤードをマーク。特にランでは、ギブスJr.が110ヤード、主将の中野も92ヤードを走るなど計291ヤードを記録したのは明るい材料だった。それだけに、ディフェンスのぜい弱さと不要な反則が多かったことが痛かった。