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【X1 Super】猛攻と堅守で7TD パナソニック インパルスが胎内ディアーズに大勝

2022年09月24日(土) 21:14


24日、X1 Super西日本での第2節初戦はパナソニック インパルスと胎内ディアーズの「初顔合わせ」となった(LIXILディアーズ時代の2016年10月30日にレギュラーシーズン最終節で対戦したのが最後。「胎内ディアーズ」としては初)。日本一奪還を目指すパナソニックは、タッチダウン7本、フィールドゴール3本で55対7で点差を引き離し、今季2つ目の白星をあげた。

パナソニックの攻撃で試合が開始。第1節に引き続き、先発クオーターバック(QB)はジェイロン・ヘンダーソン(上段写真)が務める。開始早々、ワイドレシーバー(WR)アルフォンソ・オヌワーへの44ヤードパスが決まった。一気に敵陣8ヤードまで進み、ランニングバック(RB)藤本拓弥がタッチダウン。開始から2分もたたないうちに7点を先制した。

QB加藤翔平が指揮するディアーズの攻撃は、パスを中心にファーストダウン更新を重ねるも得点には結びつかず攻守交代。早くも3回目と攻撃となったパナソニックはRBビクタージャモーミッチェルのランを重ね、敵陣30ヤードまで進む。WRオヌワーがエンドゾーン内で倒れながらも29ヤードのパスを捕り、タッチダウンとなった。

反撃したいディアーズだが、QB加藤が投じたパスをターゲットとなったレシーバーの前に位置したパナソニックのディフェンスバック(DB)ワイズマン・モーゼス海人がインターセプトされ、攻撃権を失ってしまう。その後パナソニックは第1クオーター終盤に40ヤードのフィールドゴールに挑戦するも失敗し、14対0でオープニングクオーターを終えた。

第2クオーターに入ってすぐパナソニックがタッチダウンを決め、21対0と点差が広がる。続く守備陣もディフェンスライン(DL)梶原誠人が4ヤードロスのQBサック、ラインバッカ―(LB)ジャボリー・ウィリアムスがパントブロックというようにビッグプレーが続く。勢いそのままにRB藤本が中央ランでこの試合2本目のタッチダウンを決めた。

ディアーズは、パスとランを混ぜながら初めて敵陣に入るも、パナソニックDB魚谷海仁にインターセプトされ、得点にはならなかった。その後、両チームがフィールドゴールに挑戦するも僅かに逸れて失敗。28対0で前半終了となった。

後半に入ると、点差を広げるパナソニックはQBを荒木優也に代え、攻撃を始める。後半開始4分10秒、RBミッチェルが左オープンに独走状態で70ヤードを走り切り、タッチダウン。

対するディアーズは攻撃を1シリーズで終えるも、LB芹澤励が10ヤードロスのQBサックを決め、フォースダウンではDL倉持悠司がパントをブロックし、自陣でチームに攻撃権を戻す。チャンスを得たディアーズはパスとランで徐々にボールを進め、QB加藤が放ったボールをWR小川悠樹がエンドラインぎりぎりで捕り、倒れこむ形で今試合初のタッチダウンをチームにもたらした。

しかし、第3クオーター11分20秒、パナソニックRB立川玄明の中央ランでタッチダウンとなり、点差は縮まらなかった。

最終クオーターはディアーズの攻撃で始まるが、ファンブルによりすぐさま攻守交代。パナソニックはQBを石内卓也に代え、WR桑田理介の片手キャッチで魅せたパスを始め、パスを中心にゲインを稼ぐ。しかし、タッチダウンまでつなげることは出来ず、得点はキッカー佐伯眞太郎のフィールドゴール2本にとどまった。ディアーズは最後までロングパスを狙うも守備に阻まれたり、オーバーパスになったりとなかなか決まらない。55対7で試合終了となった。

55点と大量得点で勝利を得たものの、パナソニックの荒木延洋監督は「このままでは日本一になれない」とチームに喝を入れる場面もあった。「オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームそれぞれに色々な課題があった」とも話しており、この先も続く長いシーズンを一戦必勝で乗り越えるには課題の修正がキーとなるだろう。