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ランファーストの攻撃を支えるエレコム神戸オフェンスライン

2022年10月12日(水) 10:00

第3節を終えて2勝1分、勝ち点7となり、着々とポストシーズン出場に近づくエレコム神戸ファイニーズ。第3節の相手は、これまで白星はないものの強豪チーム相手に得点を重ねてきたotonari福岡SUNSだった。これまでの試合から、福岡SUNSは空中戦を武器にしているのに対し、エレコム神戸は地道にランでボールを進める地上戦を得意としていた。今節の勝利の裏にも攻撃陣を第一線から鼓舞するオフェンスライン(OL)のユニット力に支えられた多くのランプレーがあった。

時本昌樹ヘッドコーチは「オフェンスはOLが確実にライン戦で上回ってランプレーを出せていたというのが大きかったと思う」と試合後のインタビューで答えた。

インタビューでの言葉通り、要所での中央ランはチームに勝利をもたらす原動力となった。それは福岡SUNSに最初のポゼッションでタッチダウンを先制された直後のエレコム神戸の攻撃で早くも見て取れた。ランニングバック(RB)秋元ミンジェが中央を駆け抜け、44ヤードを走りレッドゾーンへ。このプレーで勢いをつけたエレコム神戸はRB白神有貴のランで同点タッチダウンを決めた。また、前半11分11秒、チーム2本目となったRB前田公昭によるタッチダウンの前には、RB白神が中央をまっすぐ抜けるランで第4ダウンギャンブルに成功している。

スタッツからもその傾向は見え、前節に引き続きパス獲得ヤード数(153ヤード)よりもラン獲得ヤード数(202ヤード)の方がはるかに上回っている。この試合2本のタッチダウンを決め、中央突破のラッシングが多いRB白神は100ヤードを超える距離を稼いだ。

時本HCは「今年のOLは昌原(史卓)コーチを中心にすごくまとまっていて、ユニットで何をやるにも取り組んでいる。その一体感みたいなものがフィールドでもランプレーにあらわれている。何よりも仲がいい」と笑顔で話し、「フットボールはOLが温かい雰囲気を作ってくれるかどうかがチームにも影響する。コーチとOL陣が温かい空気をつくっている」とOLのユニット力を褒めた。昌原コーチだけでなく、同志社大での主将経験を活かして今季からキャプテンとしてチームを導く岡本陸、関学大からの大型ルーキー朝枝諒、同じく関学大出身で中堅どころの森田陸斗と立場を超えて築かれた関係性がOLのユニット力となり、彼らの努力で多くのランプレーが通った。

次戦は去年のチャンピオンチームである富士通フロンティアーズと10月22日(土)にMKタクシーフィールドエキスポで戦う。これまでの3節通して大量得点で勝利を重ねており、第3節のアサヒ飲料チャレンジャーズとの戦いでは、堅い守備で後半に得点を与えることはなかった。エレコム神戸にとっては次戦もOLのユニット力が鍵となるだろう。

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