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【X1 Area】警視庁イーグルスが名古屋サイクロンズの昨季最終戦のリベンジ 今季2勝目

2022年10月15日(土) 20:50

X1 Area秋季リーグ戦第4節第1目は15日、吹田市のMKタクシーフィールドエキスポで昨年総合5位の警視庁イーグルスと同9位の名古屋サイクロンが対戦。ともに開幕戦は勝利したもののその後は2連敗という苦しい展開で、ポストシーズンに向けてどうしても落とせない一戦となった。

「昨年、名古屋さんには最終戦で苦杯を喫し、X1 Superに昇格できなかったという悔しさが選手たちにあるから試合前から気合が入っていた」と警視庁の佐藤康介監督が話した通り、第1クオーターから果敢に攻める先手先手のオフェンスで17-6で名古屋を下し2勝目をあげた。名古屋は1勝3敗となった。

名古屋のオフェンスファーストシリーズを難なくパントに追い込んだ警視庁は、最初のポゼッションでクオーターバック(QB)齋藤詩伸のキープ、ランニングバック(RB)富澤友貴のラン、齋藤からワイドレシーバー(WR)恒吉幸紀、小林雅之らへのパスでゴール前4ヤードへ進出。最後は齋藤がキープで右に展開してエンドゾーンに飛び込み、トライフォーポイントのキックも決まって7-0と先制する。

追う名古屋は、第2クオーターにワイルドキャットからの攻撃で反撃を図る。そしてこのクオーターの34秒にQB神谷壮哉からWR高木優太朗への2ヤードパスが決まりタッチダウン。ただしトライフォーポイントは失敗して同点にすることは出来なかった。6分12秒には警視庁がタッチダウンを狙ったパスをエンドゾーン手前1ヤードで名古屋ディフェンスバック(DB)栗山尚也がインターセプトし、攻守交替となって警視庁に追加点を許さなかった。

警視庁は名古屋のパンタ―によるファンブルをリカバーして敵陣14ヤードの絶好なポジシションで攻撃開始。ここでQB齋藤からハンドオフを受けたRB富澤が中央を突き抜けて14ヤードを走りきってタッチダウン。待望の追加得点で14-8とした。

後半は、両チームとも守備が攻撃にアジャストして膠着状態が続く。そして第3クオーター残り2分17秒、「このフィールドゴールが大きかった。1タッチダウン差では同点にされる可能性があるから」と佐藤監督が試合のポイントだったと振り返った32ヤードフィールドゴールをキッカー(K)山口達也が決めた。

勝利をもぎ取るために必死な名古屋は果敢に得点を奪おうと攻撃を仕掛ける。試合残り2分58秒にはフィールドゴールを狙うもゴールポストを外し追撃することが出来なかった。勝利した佐藤監督は「今シーズン2連敗中で対戦相手が昨年の最終戦で破れた名古屋さん。やられた理由はワイルドキャットのアジャストできなかったこと。今日はこの戦法をあまり出さなかったが守備が頑張ってくれた。そしてランプレーでタイムコントロールするというゲームプランが出来た。自力では入れ替え戦進出は難しいけれど、あと3試合全勝で望みをつなげたい」と昨年置き忘れたものを奪いに行く覚悟だ。