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【X1 Area】後半の波状攻撃でアズワンがTRIAXを撃破 今季3勝目で昇格戦を視野に

2022年10月15日(土) 21:20

15日(土)、MKタクシーフィールドエキスポでX1 Areaの第4節、アズワンブラックイーグルスと三菱商事Club TRIAXが対戦した。ここまで2勝1敗でX1 Superとの入れ替え戦出場のためにはもう1敗も許されないアズワンが49-0で圧勝した。

圧勝と言っても前半はオフェンスが全く機能しないアズワン。しかし、TRIAXがゴール前4ヤードまで迫って挑戦したキッカー(K)村上綱亮の21ヤードのフィールドゴールトライを、ディフェンスライン(DL)中村大輝がブロックすると、転がるボールをディフェンスバック(DB)大橋陸が拾い上げてエンドゾーンまでの80ヤードを走り切りタッチダウン。思わぬ形で先制点が舞い込んだ。

直後のTRIAXの攻撃はファーストダウンを奪うことができず、攻撃権放棄のためパンター(P)山本恭聖がパントキックするも、ラッシュしていた比留間正純がブロックし、転がるボールをDB笹元也が拾い上げて走り、エンドゾーンまで残り1ヤードとした。ここは、ランニングバック(RB)田中萌が力強くエンドゾーンに走り込んでタッチダウンし、14-0とリードを広げた。

ゴール前まで3度も攻め込みながら、フィールドゴールはブロックされたり、センターからのスナップのタイミングが合わなかったりと得点のチャンスを逃してしまうTRIAX。一方、アズワンのオフェンスはわずか28ヤードの獲得ながら、キッキングで得たチャンスをしっかり得点につなげて後半を迎えた。

「いろんなメンバーが喝を入れ合って、『ふざけるな、ちゃんとやろう』と言った」(アズワン加納友輔ヘッドコーチ)と、ハーフタイムにオフェンスの立て直しを図ったアズワンは、後半に見違えるほどの攻撃を見せる。自陣48ヤードからの最初の攻撃は、今シーズン2度目のスタメン出場で前半リズムを作ることができなかったクォーターバック(QB)渡邊貴信が、ワイドレシーバー(WR)横山公則へのパスや、RB柴田洋平のラン、渡邊自らのスクランブルランなどで前進を重ね、タッチダウンは渡邊がWR川畑一輝へのパスで決め、ようやくドライブで得点することに成功した。

アズワンは、ラインバッカー(LB)杉野郁也のインターセプトで得た敵陣36ヤードからのオフェンスも、QB渡邊のラン、その渡邊からWR田中へのパスでテンポよく攻め込むと、WR嶋田耕太へのタッチダウンパスも決まり28-0とさらにリードを広げた。アズワンは、QBが糟谷啓二郎に代わってからも3本のタッチダウンを奪い、終わってみれば49-0と、TRIAXを完膚なきまでに叩きのめし3勝目をしっかり手にした。

加納ヘッドコーチは「チームとしては、キッキングのビッグプレーで勢いが付き、リードして前半を折り返すことができたのはいい点として捉えたい。ただ、前半のオフェンスのリズムの悪さは残り3試合をどのように勝ち上がっていくのかを考えると厳しいところもあるので、自分たちがどう立ち直っていくのかを選手たちとしっかり話し合っていきたい」と、シーズン後半戦へ向けて気を引き締めなおしていた。