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【X1 Super】出場した3QBがすべてTDを奪う猛攻 パナソニックが圧勝で4連勝

2022年10月23日(日) 09:09

圧倒的な強さで3連勝してきたパナソニック インパルスと、3連敗で順位決定戦を回避するためにはこれ以上負けられないオール三菱ライオンズが22日、大阪のMKタクシーフィールドエキスポで対戦。パナソニックが73-0で圧勝した。

オープニングでパナソニックに鮮やかなプレーが飛び出した。オール三菱のキッカー(K)高橋慎太郎のキックオフをリターナーのミッチェル ビクタージャモーがキャッチすると、味方の完璧なブロックもあり、85ヤードを走り切りタッチダウン。開始10秒でパナソニックが先制した。

パナソニックは自陣42ヤードからの次のオフェンスで、クオーターバック(QB)ジェイロン・ヘンダーソン(上段写真)が自らボールを持って敵陣31ヤードまで走ると、そのヘンダーソンからミッチェル、ワイドレシーバー(WR)アルフォンゾ・ オヌワーへのパスがテンポよく決まり、タッチダウンもWR小倉豪へのパスでもぎ取り14-0とリードを広げた。

パナソニックは次の自陣42ヤードからのオフェンスでは、QBヘンダーソンがRBのランフェイクから自らボールをもってオープンに展開すると、そのままスピードに乗って一気にタッチダウン。第1Qの5分31秒で早くも21-0とした。攻撃の手を緩めないパナソニックは、自陣30ヤードからの攻撃でも、QBヘンダーソンがWR小倉へのパスを鮮やかに決めてゴール前10ヤードまで進むと、QBヘンダーソンからWR桑田理介へのパスでタッチダウン。次の自陣49ヤードからの攻撃では、RBミッチェル(中段写真)が中央を突破するとタックルを振りほどき、スピードに乗ってタッチダウンして35-0とさらにリードを広げた。

その後も、ヘンダーソンから小倉、オヌワーへのパスで前進し、最後はオヌワーがパスをキャッチしてタッチダウン。また、QBが荒木優也に代わっても、WR桑田へのパスや、RB立川玄明のランでゴール前1ヤードとし、荒木がQBスニークでタッチダウンするなど前半だけで49点を奪い、実力差を見せつけてハーフタイムとなった。

後半、パナソニックの最初の攻撃は、ヘンダーソンのファンブルで攻撃権をオール三菱に奪われ、ゴール前11ヤードまで攻め込まれたが、パナソニックディフェンスが粘りを見せて無失点に抑えた。

QBが荒木に代わった次の自陣11ヤードからのオフェンスでは、荒木のラン、荒木からRB立川やWRブレナン翼、渡邊ジャマールへのパスなどで前進を重ね、K佐伯眞太郎が30ヤードのフィールドゴールを決めて3点追加。次のシリーズではQBに石内卓也が起用され、RBミッチェルの2度のビッグランでゴール前10ヤードとし、RB牧田圭祐のランでタッチダウン。さらに次のシリーズではQB石内がWRブレナンへのパスでゴール前8ヤードとし、石内からWR渡邊へのタッチダウンパスも決まって、どのQBが出場しても得点できる攻撃力を見せつけた。

そして、極めつけはオール三菱のパントボールを56ヤードリターンしてタッチダウンしたオヌワーだ。この得点で最終スコアを73-0としてパナソニックが4連勝を飾った。

パナソニックの荒木延祥監督は「最初からいい集中力をもって試合をしてくれたと思う。(次節は)リーグ戦の終盤なのでIBM戦は全力を出すのみです」と文句なしの大勝に手ごたえを感じてリーグ最終戦に挑む。

敗れたオール三菱はライスボウルトーナメントへの望みが断たれ、順位決定戦出場が決まった。