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高得点力を誇るパナソニックオフェンスで存在感を放つQB荒木優也、WR小倉豪

2022年10月25日(火) 11:00

第1クオーターだけで28得点。この勢いで第4クオーターまで得点を重ねれば何点とるのか、と思わせるほどのオフェンス力を見せつけたパナソニック インパルス。終わってみれば73点だったが、失点は2試合続けて0点。オール三菱ライオンズ戦でも、ディフェンスがしっかり抑え、フィールドポジションを優位に進めながら、ほぼ全シリーズを得点につなげる展開を見せた。

クオーターバック(QB)のジェイロン ・ヘンダーソン(上段写真左)は10回パスを投じ9回成功で152ヤードを稼ぎ出し、3タッチダウンをパスで演出した。また、この試合では積極的に自らが持って走り、4回で87ヤード(平均21.8ヤード)を獲得した。「元々走れる力はあるので、今日は判断よく走ることができたということだと思う」(パナソニック荒木延祥監督)という通り、ランニグバック(RB)へのダイブフェイクから58ヤードを独走しタッチダウンを奪ったプレーは、今後他チームにとって新たな脅威になりそうだ。

他にも、RBミッチェル ビクター ジャモーは5回のランで106ヤードを獲得し1タッチダウン。ミッチェルはオープニングプレーで85ヤードのキックオフリターンタッチダウンも奪うなど、荒木監督も「想像すらしていなかった」というビッグプレーを見せた。また、また、ワイドレシーバー(WR)アルフォンゾ・ オヌワーも3回のパスキャッチで45ヤードを獲得。オヌワーはパントリターンでも56ヤードをリターンするなど、これ以上ない活躍を見せた。

そんな中、荒木監督が「QBは荒木優也(中段写真左)、石内卓也とも能力が高いので、得点差がついても(力を)抜かずにやっている」と、口にした。この試合でも、前半終了間際、ヘンダーソンにアクシデントが起こったため、急遽、荒木が起用されたが、いきなりWR桑田理介へ24ヤードのパスを決めるなど冷静にプレーし、前半すべてのオフェンスでのタッチダウンというチームの流れを断ち切らなかった。また、石内も2度のシリーズに出場し、2度のパス成功を含む2つのタッチダウンを演出。エースQBヘンダーソンがケガをしても十分に戦える戦力であることを改めて確認できた。

また、WRでは小倉豪(下段写真左)の名前を挙げた。「ブロックもうまいし、長いボールもとれる能力の高い選手。今日は長いパスをキャッチしてくれたが、徐々に良くなってきていると思う。うちを代表するエースWRの一人なので、もっと活躍してほしい」と期待を寄せる。その小倉は、この日オフェンス3シリーズ目でQBヘンダーソンの投じた60ヤードの縦パスをキャッチしエンドゾーンを目指したが、10ヤード手前でタックルされてしまう。「タッチダウンまでもっていきたかった。こういうところで勝ち負けが決まってしまうので、決めきりたかった」(小倉)と話すが、今シーズン初めてタッチダウンパスをキャッチし、ロングパスも決めることができたことに安どの表情を見せる。

小倉の強みは、184センチの長身。競り合った時のボール際の強さを活かしてWR陣を引っ張り、ランプレーに頼りがちなオフェンスをラン・パスのバランスの取れた強いチームにすることを目標とする。リーグ最終となるIBM BIG BLUE戦はもちろん、強豪との戦いが続くライスボウルトーナメントでも活躍が期待される。

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