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勝利にも浮かない表情の相模原ライズ城ケ滝HC「まだまだレベルが低い」

2022年10月25日(火) 16:05

「オフェンスが弱いんだよ」。

試合後のベンチ裏のハドルで、ノジマ相模原ライズのオフェンスライン(OL)笠井英治主将の怒号とも言える厳しい言葉が響いた。

ノジマ相模原は第4節の胎内ディアーズ戦で勝利はしたものの、攻撃陣が思うように機能せず苦しい戦いを強いられた。オフェンスは、総獲得ヤードが218で、ディアーズの304を大きく下回り、キャプテンの言葉は言いえて妙だった。

城ケ滝一朗ヘッドコーチも、「全く進まない。大事なところでミスをする。それに尽きる」と勝者とは思えないコメントが口をついた。オフェンスが回らなかった理由については、「相手のディフェンスが動いてきたのに対して、細かいところを確認している間にずるずると止まっていった。動かれて混乱してしまうところが、僕らのレベルが低いところ。動いても何したって、目の前の選手をブロックして足を動かせばいい話ですし、ランニングバックは1対1になろうが引きずってでも走ればゲインできるという話。こだわるところがまだまだレベルが低い」と分析した。

それでもオフェンスが役割を果たせなかった中で、スペシャルチームが大きな仕事をしたのは光明だ。指揮官も、この試合のスペシャルチームの働きを称えた。

「パントリターンでタッチダウン取ったのと、2回のパントブロック。あれで勝てたと言っても過言ではないくらいのビッグプレーだった」。

殊勲の吉田武蔵(上段写真)は、「他の10人がディアーズ戦に準備してきたことを遂行し、ベテランの若島(慎平)さんがブロック(中・下段写真)してくれて、僕が拾って持っていっただけ」と一丸となってのプレーだったことを強調。自身初のパントリターンタッチダウンについては、「あまり試合の雰囲気がよくなかったのですが、キッキングゲーム一発で流れを変えられたのは良かった」と満足そうに振り返っていた。

この試合の翌日にアサヒビールシルバースターが敗れたことですでにポストシーズン進出を決めた相模原ライズだが、最終節のオール三菱ライオンズ戦は相模原ギオンスタジアムでの開催。ホームの大勢のファンの前で無様な試合を見せられない。

「目の色変えてやるしかない。しかもホームゲームですし、かなりお客さんも多くなるので、今日みたいなライズは見せたくない。しっかりと練習して皆さんに凄いと思われるようなチームを作っていきたい」。

城ケ滝HCは、しっかりと準備してベストゲームを地元ファンの前で披露することを宣言した。

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