ニュース

東京ガスの今季初勝利に大きく貢献 QB若林駿太とルーキーRB森分優人

2022年10月26日(水) 13:56


昨季、X1 Superで6位だった東京ガスクリエイターズが第4節でようやく今季初勝利を手にした。相手はチームが創部してまだ5年目というotonari福岡SUNS。開幕から3連敗中のチーム同士の戦いは、終了間際までどちらが勝利してもおかしくない接戦となった。

東京ガスは、エースクオーターバック(QB)のリース・フォイが出場できない中、オフェンスユニットとしてほとんど練習のできていなかった若林駿太(上段写真左から2番目)が先発出場。司令塔として交代することなく最後までプレーし、チームを勝利に導いた。東京ガスはこの試合でランを主体に若林のパスを交えて攻めるというプランで挑んだ。ラン主体とはいえ、若林は総獲得308ヤードのうち、パスで190ヤード(19回の試投で8回成功)を稼ぎ出した。特に同点で迎えた第2Q残り5分1秒からのオフェンスではポストのパスコースを走るワイドレシーバー(WR)林裕嗣へのロングパスを決めてタッチダウンを奪った。

東京ガスの板井征人ヘッドコーチ(HC)は「若林は名城大時代から熱心に誘っていた選手。ようやくロングパスを決めてくれた。このパスを自信にして、これからも頑張ってほしい」と目を細める。

そして、ラン主体で攻めるというゲームプランで試合に臨めたのは、オフェンスラインが長年一生懸命取り組んできた成果が少しずつ出てきていることと、今年からランニングバック(RB)の新戦力として森分優人(下段写真中央)がチームに加入したことが大きい。この試合でも15回のボールキャリーで52ヤードを獲得。数少ない得点につながるシリーズでも存在感を十分に見せつけた。

「なかなかエンジンのかからない選手が多い中、森分は最初から全開でプレーできるRBなので、うちとしてはとても助かっている」と板井HC。

森分は神戸大を卒業するにあたり、社会人となってもX1 Superでプレーすることを目標としていた。そんな中、板井ヘッドコーチから熱心に誘いを受けて東京ガスに入社し、チームでプレーすることを決めた。

森分は「いつもだったら(ディフェンスとの)1対1の状況で抜けているはずが、駆け引きミスで負けてしまい、5ヤードの前進に終わってしまったのが何プレーかあったので、そこが反省点です。次の試合は勝たないとライスボウルトーナメントに出場できないので、僕のランで1対1を抜きまくってタッチダウンを取りたいと思います」と、次節は個人でもチームとしても最高の結果を望む。

リーグ最終節はエレコム神戸ファイニーズと対戦。「1勝はできたが、ライスボウルトーナメントに出場できる可能性もあるし、(順位決定戦を経て)入替戦でX1 Areaに落ちる可能性もあるという幅広い状況。いつも通り、しっかりチームを強化して戦うことができればと思う」と板井HCは言う。強豪校や有名校の出身ではない選手たちの試合ごとの成長でリーグ戦2勝目を目指す。

関連リンク

<ニュース>
今季初勝利を懸けた戦いは東京ガスに軍配 otonari福岡を僅差で退ける
<動画>
・XリーグTV(有料会員登録が必要です)
https://xleaguetv.elevensports.jp/video/8282
・ハイライト(XリーグYouTubeチャンネル)