【X1 Area】QB南竹が2つのTDパス成功 ブルザイズが品川CCに合流後嬉しい初勝利
2022年10月29日(土) 22:24X1 Areaの第5節、ここまで1勝と波に乗り切れない名古屋サイクロンズと、いまだ未勝利の品川CC ブルザイズが29日、ヨドコウ桜スタジアムで対戦。お互いターンオーバーの多い大味な試合となったが、取るべきところでしっかり得点を重ねたブルザイズが14-8で勝利し、品川カルチャークラブと合流した新生チームとしても初めての勝利を手にした。
ブルザイズ最初の攻撃は、サードダウンでパスが決まらずパントを選択。しかし、スナップされたボールがパンターの頭上を超え、エンドゾーンまで転がったためセーフティとなり、名古屋が2点を先制した。その後、さらに追加点を奪いたい名古屋は43ヤードと30ヤードのフィールドゴールにキッカー(K)山岡拓未が挑戦するがいずれも失敗に終わる。
一方、逆転を狙うブルザイズも相手の反則から得た敵陣22ヤードからのオフェンスでゴール前11ヤードまで迫るが、クオーターバック(QB)高橋空良の投じたパスを名古屋ディフェンスバック(DB)若森雅生にインターセプトされてしまい得点を奪うことができなかった。それでもブルザイズは、前半残り3分9秒、敵陣39ヤードからの攻撃でランニングバック(RB)砂田帆司郎のランで前進すると、QB南竹司から縦に走るタイトエンド(TE)工藤良太郎へのタッチダウンパスが決まり7-2と逆転に成功した。
後半、名古屋も反撃を開始する。自陣37ヤードからQB神谷壮哉のランと、その神谷からワイドレシーバー(WR)河上遼へのロングパスも決まりゴール前10ヤードまで迫る。しかしここからパスを1度しか成功させられずエンドゾーンまでは届かず。K山岡が21ヤードのフィールドゴールを成功させ7-5と2点差に迫った。
突き放したいブルザイズは、敵陣31ヤードからのオフェンスで、QB高橋からWR羽深新へのパスや、RB砂田、矢島康希のランなどでゴール前10ヤードまで迫り、QB南竹からWR羽深へのタッチダウンパスが決まり14-5とリードを広げた。
粘る名古屋は、第4クオーターに50ヤードからの攻撃を開始する。QB神谷からWR高木優太朗への36ヤードのパスが決まりゴール前10ヤードまで迫るも、3回続けてパスを失敗し、K山岡が27ヤードのフィールドゴールを決め14-8とするも、逆転をねらった次のオフェンスではインターセプトされ試合は終了。ブルザイズが6点差ながら今季初勝利を挙げた。
ブルザイズの八木卓哉ヘッドコーチは「嬉しいの一言に尽きる。春からここまでつらい試合展開が続いていたので、やっとここで練習してきた成果がどのセクションも出して勝てた。オフェンスでいうと、これまでパスに比べると出せていなかったランが、この試合ではオフェンスラインが押し込んで出せた事。ディフェンスでは今季これまでなかったターンオーバーを奪えた事。次節はチームとしてまとまりのある富士フイルムさんなので、ミスを減らして攻める気持ちは忘れない戦いをしたい」と連勝を狙う。
名古屋は総獲得ヤードで25ヤード上回りながら、勢いに乗りそうな状況でのインターセプトを何度も食らったことが響き敗れた。次こそ、試合に勝つフットボールを展開したい。