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【X1 Super】エレコム神戸、東京ガスとの死闘制してディビジョンB3位確定

2022年11月06日(日) 15:40

X1 Superレギュラーシーズン最終節は6日、東京ガスクリエイターズとエレコム神戸ファイニーズが横浜スタジアムで対戦した。最後までもつれた展開となった試合は、エレコム神戸が19対17で東京ガスを下した。この結果、エレコム神戸は3勝1敗1分けの勝ち点10でシーズンを終えディビジョンBの3位が確定した。

先制したのはエレコム神戸。前半最初のプレーでランニングバック(RB)白神有貴がオフタックルを突いて右サイドを縦に駆け上がり、一気に60ヤードを進むビッグゲイン。この好機をフィールドゴールにつなげて、幸先良く先取点を奪った。一方、東京ガスも45ヤードフィールドゴール成功ですかさず応戦する。

エレコム神戸がフィールドゴールで再び主導権を握ると、そこからはお互いに敵陣まで攻め込むもディフェンスがインターセプト連発でゴールを死守して両者譲らない。試合は、6対3のエレコム神戸のリードで前半を折り返した。

後半に入ると、静かだったゲームが一転して動き始める。後半キックスタートのエレコム神戸は、東京ガス最初のプレーで、村井翔哉が敵陣で値千金のインターセプトで攻撃権奪取。この好機に2度のフォースダウンギャンブルを成功させる執念を見せてゴール前1ヤードまで前進する。反則で5ヤード下げられた後の第4ダウン6ヤードでは、フィールドゴール隊形からのスペシャルプレーでスナップを受けた内田一康がエンドゾーンまでボールを運び加点した。

対して、プレーオフに進出に向けて是が非でも負けられない東京ガスも離されずについていく。リターナー富田幸生の92ヤードを激走するキックオフリターンタッチダウンのビッグプレーが飛び出した。

再び3点差となった試合は、リードするエレコム神戸が、ディフェンスバック(DB)アイゼアー・ピエールのインターセプトで東京ガスに傾きかけた流れを引き戻す。自陣33ヤードから攻撃権を得たチームは、クオーターバック(QB)デイビッド・ピンデルやRB白神の徹底したラン攻撃で着実に敵陣まで侵攻。ゴール前13ヤードまで進むと、QBピンデルがエンドゾーン内で相手守備のマークを外していたワイドレシーバー(WR)デビン・フェルプスへこの試合最初のタッチダウンパスをヒットした。

9点ビハインドになった東京ガスは、自陣まで攻め込まれるも、魂のディフェンスで相手のフォースダウンギャンブルをストップ。試合残り2分3秒、自陣28ヤードから攻撃をスタートさせると、QB若林駿太が自らのランやWRカナワイ・ノアへの好パスを連発して相手陣まで侵攻する。敵の反則も手伝ってゴール前2ヤードまで歩を進めると、最後はWRノアへタッチダウンパスを通して2点差に詰め寄る。

試合時間は残り7秒。東京ガスのオンサイドキックが成功すればまだ逆転の可能性は十分にある。起死回生を狙ったキッカー高橋寛太の右脚から蹴られたボールは、フィールドを転々として誰にもキャッチされずにアウトオブバウンズへ。攻撃権を手にしたエレコム神戸はニーダウンをして時計を進め、熱戦に終止符を打った。