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【Frontiers’ Road to Rice Bowl 76 Vol. 1】開幕節:QB高木翼が4TDに絡む大暴れ 王者富士通が連覇に向けて好発進〈短期集中連載〉

2022年12月26日(月) 07:01

昨季2年ぶり6回目のライスボウル制覇を果たした王者富士通フロンティアーズは、2022年度X1 Super秋季リーグ戦の東日本会場の第1試合に登場し、東京ガスクリエイターズと対戦した。

東京ガスのオープニングドライブをスリー&アウトに抑えた富士通は最初のポゼッションでわずか5プレー目でエースランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン(上段写真左)が30ヤードの独走ランでタッチダウンを決めて先制した。

これを皮切りに前半の6回の攻撃機会をすべてタッチダウンで完結する猛攻で、前半終了時で42-0と大量リードを奪った。しかも、3つのインターセプトによるターンオーバーから21点をあげる完ぺきなゲーム運びだった。

正クオーターバック(QB)として2季目を迎えた高木翼(中段写真中央)は26回のパス試投で20回の成功、182ヤード獲得で3つのタッチダウンパスを成功させた。さらに第1クオーターには自らの7ヤードランでも得点をあげ、ライスボウルでの決勝タッチダウンランを彷彿をさせるようなプレーも飛び出した。

高木は春の公式戦には不出場だったが、そのブランクを全く感じさせないどころかむしろ昨年以上のパスの安定感を見せた。後半はサイドラインに下がってバックアップの出場機会を譲る余裕もあった。

同じく春は試合出場のなかったニクソンは5回のランのうち2つがタッチダウン。重戦車のごとくディフェンダーのタックルを跳ね飛ばして走る姿の経済ぶりを見せつけた。

ディフェンスでは新人のディフェンスバック(DB)林奎祐(下段写真中央)が2つのインターセプトを記録し、鮮烈なXリーグデビューを果たした。ディフェンス全体では計4つのターンオーバーを奪い、49-0のスコアで王者らしい圧勝で2連覇に向けてこれ以上はないスタートを切った。

初戦を快勝した山本洋ヘッドコーチ(HC)は、「前半は攻守で良いプレーがあった。ある程度やって来たことができたと思う」と評価する一方で、控え選手を多く投入してわずか7得点に終わった後半については「3シリーズ連続で得点ができなかったので、メンバーを代えても得点できるようにしていかないとこの先のシーズンは厳しい。フィールドゴールも昨年からずっと課題になっているので、そこを決めていかないと上にいっても厳しいゲームになってくると思う。その辺りは次節に修正をしていかないといけない」と引き締めることも忘れなかった。

次回:【Frontiers’ Road to Rice Bowl 76 Vo.2 】第2節: RB三宅昴輝が100ヤードラッシュ&2TDの覚醒、ディフェンスも2TDで王者に死角なし

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