【Impulse’s Road to Rice Bowl 76 Vol. 1】開幕節:日本一奪還を目指すパナソニックに新QBジェイロン・ヘンダーソン登場 ノジマ相模原に勝って白星発進〈短期集中連載〉
2022年12月26日(月) 07:00昨季のライスボウルで悔しい逆転負けを喫したパナソニック インパルスは今季X1 Superの秋季リーグ戦初戦でノジマ相模原ライズと対戦した。昨年のパナソニックと大きく違うのはクオーターバック(QB)ジェイロン・ヘンダーソン(上段写真)を迎えたことだ。
ヘンダーソンがチームに合流したのは夏以降で、開幕節のノジマ相模原戦が日本のフットボールリーグのデビュー戦となった。シーズン終了後には最優秀新人賞を勝ち取ることになるヘンダーソンだが、初戦はさすがにオフェンスシステムやチームメートらの状況の把握が不十分で、それがパフォーマンスにも表れた。
最初のオフェンスドライブはゴール前4ヤードまで順調に進みながらエンドゾーンでインターセプトされて得点はならず。ちなみにパナソニックがオープニングドライブでタッチダウンを奪えなかったのはこの試合とセミファイナルのオービックシーガルズ戦だけだった。
ヘンダーソンはこの試合で25試投中14回のパス成功、207ヤードを獲得したもののタッチダウンパスはなくインターセプトを2回喫した。
ノジマ相模原ディフェンスがレッドゾーンで堅守を見せたこともあり、この日のパナソニックオフェンスは第3クオーター終盤までタッチダウンを奪えなかった。その間の得点源となったのがキッカー(K)佐伯眞太郎だ(中段写真右)。佐伯は4回のフィールドゴール機会のうち3つを成功させ、ディフェンスがノジマ相模原オフェンスを1タッチダウン、1フィールドゴールに抑える間に着実に得点を重ねていった。
苦しいなら苦しいなりに試合を組み立てるのがパナソニックの強さだ。この試合はディフェンスが試合のリズムを作った。第3クオーターまで相手に許した得点はフィールドゴール1回のみで、ほかはパントに追い込むかターンオーバーでしのいだ。第2クオーターにはラインバッカー(LB)青根奨太がノジマ相模原QBカート・パランデックのパスをインターセプトすれば、ユニットメートの小西憂(下段写真)が相手のファンブルを拾って47ヤードリターンしてタッチダウンをした。これが今季のパナソニックの初タッチダウンだった。
ディフェンスの奮起に応え、オフェンスも後半にランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモーと2番手QB荒木優也のタッチダウンランで30-10と勝利した。
次回:【Impulse’s Road to Rice Bowl 76 Vo. 2】第2節:4人のRBが計6TDで地上戦を完全制圧 ディフェンスは3INTで制空権掌握