【Frontiers’ Road to Rice Bowl 76 Vol.2 】第2節:RB三宅昴輝が100ヤードラッシュ&2TDの覚醒、ディフェンスも2TDで王者に死角なし〈短期集中連載〉
2022年12月27日(火) 07:00富士通フロンティアーズのシーズン第2戦はX1 Superに昇格してきたotonari福岡SUNSとの対戦。2017年にXリーグに参戦したotonari福岡とはこれが公式戦で初の顔合わせとなった。
この試合でクオーターバック(QB)高木翼はパス失敗がわずか1回で、ワイドレシーバー(WR)松井理己(上段写真)への2本を含む計4本のタッチダウンパスを成功させる安定ぶりを見せた。しかし、この試合で主役の座を奪ったのは2年目のランニングバック(RB)三宅昴輝(中段写真)だ。
関西学院大時代にスターRBとして活躍した三宅はルーキーだった昨季は6回のボールキャリーで20ヤードという数字だったが、この試合だけで昨年と同じボールキャリー数で117ヤード、最長93ヤードを含む2つのタッチダウンランを記録した。前節でファンブルロストをした失敗を取り戻す見事なパフォーマンスだった。
富士通のラン攻撃は今季のリーディングラッシャーかつMVPのトラショーン・ニクソンが先発を務めるが、三宅や新人の香川将成(関西外語大)らの成長は選手層を厚くするためにも不可欠だ。その課題にひとつの答えが出た試合だった。
前節の東京ガス戦で4つのターンオーバーを奪ったディフェンスが2つのタッチダウンで勝利に貢献した。第1クオーターにラインバッカー(LB)海﨑悠(下段写真)がインターセプトからの56ヤードリターンでタッチダウン。その約7分後にはディフェンスバック(DB)井本健一朗が53ヤードのファンブルリターンタッチダウンをマークした。
この結果、富士通の得点は今季最高の69(対21)。終盤にotonri福岡の反撃を許したものの、若手選手が活躍し、ディフェンスでも得点を重ねるなど死角のないチームの盤石ぶりを印象付けた。
次回:【Frontiers’ Road to Rice Bowl 76 Vol. 3】第3節:初経験の豪雨も難なく克服のQB高木 3TDパスでアサヒ飲料を下す