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【ライスボウル見どころ】連覇狙う富士通と7年ぶり5度目の日本一目指すパナソニックの一戦は予測不能のハイレベルな頂上決戦

2022年12月27日(火) 18:00

 

7年ぶり5度目の日本一を目指すパナソニック インパルスと連覇を狙う富士通フロンティアーズが来年1月3日、東京ドームで社会人王者をかけてアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第76回ライスボウルを戦う。2年連続同じカードとなった一戦は、どちらのチームも総合力が高く、予想が難解だ。

攻撃は、富士通が高木翼、パナソニックもジェイロン・ヘンダーソンとどちらもクオーターバック(QB)に絶対的エースが存在する。今シーズン7試合に先発する高木は、パス147回で18タッチダウンパスを記録したのに対して、被インターセプトがわずか1。さらにパス成功率も75.5%と抜群の安定感を誇る。今季のAll-XLeagueに選出された司令塔は、長短織り交ぜたパスを松井理己、サマジー・グラント、小梶恭平といった多士済々のワイドレシーバー(WR)陣へ投げ分け、オフェンスにリズムをもたらす。

対するパナソニックも、1年目のヘンダーソンがエースとして君臨する。フットボールの強豪ボイシー州立大学出身のヘンダーソンは、開幕戦に2つのインターセプトを喫してからは5試合連続で被インターセプトがゼロと落ち着いたプレーを披露。今季の最優秀新人選手に選ばれたシグナルコーラーは、正確なパスに加えて、機動力も兼備している。富士通は、リーグ戦最終節のオービックシーガルズや、クオーターファイナルのエレコム神戸ファイニーズに苦戦したようにモバイルQBに手を焼く傾向があるので、パナソニックとしてはヘンダーソンのパスとランで相手守備をかく乱させたい。

地上戦も五分と見る。富士通がトラショーン・ニクソン、パナソニックもミッチェルビクタージャモーとAll-X League の強力なランニングバック(RB)を擁する。さらに富士通は三宅昂輝、パナソニックも立川玄明と大学時代に名を馳せたランナーが控え、バックアップと呼ぶにはもったいないほどの陣容だ。パナソニックは、荒木延祥監督が「止められたチームは今までにない」とニクソンを警戒するように、昨季のライスボウルではラン26回147ヤードと自由に走られた。それだけに、ニクソンをストップすることが勝利への近道かもしれない。

パナソニックの荒木監督が掲げるオフェンスのポイントは、「インサイドレシーバーがどれだけ勝負できるか」。パナソニックは、ブレナン翼、桑田理介らがそろっており、彼らにパスが通り出すと守備網が広がり、ランも出やすくなってきてオフェンスにリズムが生まれる。

富士通としては、パナソニックの指揮官が「最も成長した選手。昨年よりも格段にスピードが上がり、1対1で止め切るのは難しい」と最大限の注意を払うWR松井をうまく生かしたい。

ディフェンスに目を向けると、富士通がディフェンスライン(DL)ジョー・マシス、ラインバッカー(LB)趙翔来、ディフェンスバック(DB)アルリワン・アディヤミと最前列から最後尾まで満遍なくAll-X Leagueに選ばれたプレイヤーを配している。対してパナソニックも、2列目のジャボリー・ウィリアムスと小西憂がAll-X League選出と両軍ともに堅守を誇る。

 

富士通の守備は、レギュラーシーズンで被サックが9個、セミファイナルでも2サックを許したパナソニックのオフェンスラインに対して、体重118キロながらスピードあるマシスを軸にどんどんプレッシャーをかけ、相手QBに無理にパスを投げさせたところでアディヤミ、林奎佑らセカンダリー陣のビッグプレーに期待する。

対するパナソニックのディフェンスは、小西、青根奨太らLB陣が中心となって「ストップ・ニクソン」を遂行する。ニクソンの走りを止めることに成功すれば富士通の勢いも少しは失速するだけに、ニクソンに簡単に走らせないために低く正確なタックルで仕留めたい。

両チームが対戦した昨シーズンのライスボウルは、最後の最後まで試合の行方が分からない手に汗握る展開だった。おそらく今年も同様の展開となること必至だ。パナソニックの荒木監督は、「第4クオーターに入った時点で1ポゼッション差ならチャンスがある」と終盤まで接戦なら勝機があると考えている。日本最高峰の2チームによる激熱の頂上決戦。激闘の火ぶたは、1月3日午後3時に東京ドームで切られる。

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