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【CFLコンバイン】コンバインは合同練習のフェーズへ カナダ人選手を交えての実力アピールの場

2023年03月25日(土) 14:45

カナダのエドモントンで開催されているCFLコンバインは3日目を迎え、ここから計測会ではなく練習形式で選手の実力が測られる。練習はグローバルプレーヤーとカナダ人選手の区別がなく、すべて合同で行われる。1回の計測で判断されるコンバインよりも複数の練習機会を与えられる分だけ実力をアピールするチャンスが広がる。

初日の合同練習は午前中にオフェンスとディフェンスに分かれてポジション別のドリルを行った後、ランチをはさんで午後には複数のポジションによる複合練習へと移った。CFLの9チームから視察に訪れているコーチ、GM、スカウトたちが注目したのはやはり1-on-1だ。

オフェンスライン(OL)対ディフェンスライン(DL)、クオーターバック(QB)とランニングバック(RB)対ラインバッカー(LB)、QBとレシーバー対ディフェンスバック(DB)という組み合わせで行われた。

前日の40ヤード走でグローバル勢トップの4.60秒をマークしたワイドレシーバー(WR)宮澤稜選手(桜美林大学)はスピードを生かして1-on-1に臨んだ。クイックネスではDBに引けをとらず、ダウンフィールドのパスではフリーになる場面もしばしばあった。

RBの遠藤集選手(電通キャタピラーズ)と加藤大資選手(IBM BIG BLUE)は序盤こそLBを相手にするパスプロテクションで苦戦したが、徐々に相手の動きにアジャストしてしっかりと止めるようになった。CFLではバックフィールドの選手が2人以上モーションすることが許されているので、RBもスナップよりも前にスクリメージラインまで前進してパスプロテクションの体勢をとることができる。ただし、普段プレーしているアメリカンフットボールのパスプロテクションとはパスラッシャーとの距離感や角度が異なるので順応が必要だ。

相撲からの転向で注目される花田秀虎選手(日本体育大学)はパワーでは全く引けをとらないが、こちらもCFL特有のルールに最初は戸惑ったようだ。DLはスクリメージラインから1ヤード下がってセットするために、OLとの距離が長い。しかし、呑み込みの早い花田選手は2度目の練習機会からはしっかりと距離感を克服し、力で押すだけではなくテクニックを使ったラッシュも披露した。

合同練習からは元富士通フロンティアーズのOLで現在は桜美林大学でOLコーチを務める仁川雄太氏が研修に加わった。ミーティングにも参加し、短期間ながらCFLでコーチングを学ぶ。

CFLコンバインは25日も同様の合同練習を行い、26日に最終日を迎える。

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