電通を圧倒も秋への課題を見据えるアサヒビール有馬隼人HC：上位に勝つにはフットボールにおける「感覚の変更」が必要

5月28日に行われたX1 Super交流戦で、序盤こそもたついたものの、最終スコアは50対16と電通キャタピラーズを圧倒したアサヒビールシルバースター。2年目から４年目の若手選手の成長に手応えを感じつつも有馬隼人ヘッドコーチ（HC、上段写真中央））は秋への課題として次のように語った。

「（パールボウル1回戦の）ノジマ相模原ライズ戦でもそうだったが、勝負になっているところはあるのにゲームに勝ち切れない。上位チームに1試合でも勝つには勝ち切る力、個々の選手の最後の1cm、最後の0.1秒というところが違ったらというところだと思う。1㎝前でボールに触れられていたら捕れていた、1㎝早く反応していたらタックルできていたかもしれない。そこを鍛えていくしかない」

勝ち切る力とは具体的にはどのようなことかという質問に、有馬HCは一瞬厳しい表情を浮かべ、少し語気を強めてコメントした。

「感覚の変更だ。例えば、自分が学生時代にフットボールをやっていたときには決められると思ったプレーが（Ｘリーグでは）決まらないのは感覚が違うから。相手がもっと速かったり、相手が強かったり、今までこの距離なら追いつけていたのでここにいようと思っていたらできなかった、ということは自分が今までやってきたフットボールでインプットされた情報を更新しないといけないということだ。だからその感覚を変えないといけない。感覚を変えるにはまじめに勉強することだ。上手くいきました、できませんでしたということの違いを自分でまじめに分析して自分のプレーに反映させることを続けていかなくてはいけない。そこを曖昧にしたままだと何も変わらない」

有馬HCの言う「感覚の変更」を若い選手たちが会得したとき、アサヒビールは秋のシーズンでおもしろい存在になる可能性を秘めている。

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＜ニュース＞
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