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【第43回パールボウル】オービックが前人未踏の4連覇! MVPは新人キッカー中山

2023年06月18日(日) 19:19

X1 Superは18日、ノジマ相模原ライズ対オービックシーガルズの第43回パールボウルが富士通スタジアム川崎で実施された。4年ぶり開催となった春の頂上決戦は、3本のフィールドゴールを沈めたオービックが、ノジマ相模原の反撃を1タッチダウンに抑え、9対7で勝利した。勝ったオービックは、パールボウルが社会人同士の対戦となった第10回大会(1985年)以降ではXリーグ史上初の4連覇を成し遂げた。

昨季のライスボウルトーナメント準々決勝ではオービックが勝利するなど、最近の対戦成績ではオービックが4連勝中だったが、この日は序盤からお互いに気合の入った守備を見せ、第1クオーターは両軍無得点で試合が進んだ。そんな実力伯仲した展開の中、均衡を破ったのはオービックだった。

オービックは第2クオーター中盤に自陣48ヤードからのドライブで、ランニングバック(RB)西村七斗の18ヤードランなどでノジマ相模原陣内22ヤードまで侵攻。タッチダウンこそ奪えなかったが、キッカー(K)中山龍之介の39ヤードフィールドゴールで3点を先制した。

その後ノジマ相模原もエンドゾーン近くまで進み同点機を得るも、K竹内空の27ヤードフィールドゴールトライは無念の失敗。試合は、オービックの3点リードで前半を折り返した。

後半に入っても両軍ともにエンドゾーンが遠かった。しかし、オービックは第3クオーター終盤にQBタイラー・クルカを投入したことで、少しずつオフェンスにリズムが生まれる。Xリーグ初登場となった背番号17に指揮された攻撃陣は、ラン、パスともに機能する。タッチダウンには繋げられないまでも、K中山が45ヤードフィールドゴールをきっちりと成功させて加点した。

リードを6点に広げたオービックは、QBクルカが着実にボールをコントロールして時間を消費。パスターゲットが空いていないと見ると自らキープして、相手のタックルにも臆せず突っ込みチームを鼓舞する。新外国籍司令塔の奮闘に触発された攻撃陣は、K中山のこの日3本目となるフィールドゴールにつなげ、貴重な追加点を奪った。

そして、パールボウル初優勝を狙うノジマ相模原に残された時間は1分35秒。逆転するためには、得点を挙げてさらにオンサイドキックも成功させて攻撃権を得る必要がある。一縷の望みをかけたドライブで、QBカート・パランデックがエンドゾーン右へ駆け込んだWR田窪大渡へふわりとした優しいタッチのパス。WR田窪はバックショルダーの難しいパスだったが、エンドゾーン内でしっかりと捕球し、ノジマ相模原ファンで埋め尽くされたホームスタンドのボルテージも最高潮に達した。

両チーム通じてこの試合初のタッチダウンを奪って気勢を上げるノジマ相模原は、リカバーを信じてオンサイドキックを敢行。しかし、K佐藤太希の右足から放たれたボールは、無情にも誰にも触れられずにサイドラインを割り万事休した。

なお、大会最優秀選手は3回のフィールドゴールトライをすべて成功させ、オービックの全得点をたたき出した新人のK中山が選ばれた。