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【X1 Super第1節の見どころ】空中戦の応酬か? otonari福岡SUNSが地元開催の開幕戦でIBM BIG BLUEと対決

2023年09月08日(金) 13:00

2023年のX1 Super秋季リーグ第1節は10日、otonari福岡SUNS対IBM BIG BLUEの一戦が春日公園球技場で開催される。X1 Superで2年目を迎えるotonari福岡は、地元での開幕戦を白星で飾りたいところだ。

昇格初年度だった昨季は、未勝利(0勝5敗)に終わり悔しいシーズンを送ったotonari福岡。昇格2年目こそは、X1 Super初勝利を挙げて巻き返しを図りたいところだ。パス攻撃は、昨季リーグトップのパス獲得ヤード(1183)を記録して孤軍奮闘したQB西山雄斗の右腕に託す。西山のターゲットには、QBもこなす二刀流の伊藤崇人、横山海マクスウェルといった快足レシーバー陣が名を連ね、一発の破壊力がある。今年もランニングバック陣は手薄なだけに、パッシングモアのオフェンスになりそうだ。

守備では、昨季リーグ2位に並ぶ23タックルを記録した黒土勧太と同4位タイの22タックルを積み上げた篠崎蓮のディフェンスバック(DB)コンビに注目する。また2列目には、ラインバッカー(LB)ロビー・ウォレスが新たに加入して戦力が充実した。ウォレスの実力は未知数だが、大きな期待が寄せられる。

一方のIBMも、リーグでも指折りのハイパーオフェンスを核とするチームだ。一昨年はリーグトップ(1,965)、昨年も同3位(1,050)のパス獲得ヤードを稼いだ左腕QB政本悠紀が健在。そこに、新たにネバダ大学ラスベガス校出身のヴィクター・ヴィラモンテスが加入して大幅に戦力がアップしたといえる。彼らのターゲットには近江克仁、鈴木隆貴、白根滉、ジョン・スタントンといったシュアハンドで経験豊かなレシーバー陣がそろい、リーグを見渡してみてもトップクラスのパスオフェンスを展開できそうだ。また、新戦力では、立命館大学出身のランニングバック(RB)平松的、関西学院大学出身のワイドレシーバー(WR)糸川幹人にケビン・クラフトヘッドコーチが期待を寄せている。

強力オフェンスとは対照的に、IBMの長年の課題だったのがディフェンス。その課題を解消しようと、花田秀虎が編入したコロラド州立大学出身のディフェンスライン(DL)オンイェチ・クリスチャンとDBスチュワート・ローガンが加入した。さらに、指揮官も注目する27歳のDB米田亮太が成長著しく、デプスに厚みが出てきた。最前線では、4サックで昨季リーグのサックリーダーに輝いたDL森田修平と3サックのDL島野純三が相手QBに圧力をかける。新戦力と既存の戦力がうまく融合できれば、今季のIBMはライスボウルトーナメント準々決勝敗退に終わった昨季以上の成績を残す可能性を秘めている。