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【X1 Super第2節の見どころ】富士通フロンティアーズ対胎内ディアーズは新旧の日本代表QB対決に注目

2023年09月22日(金) 12:35

【胎内ディアーズQB加藤翔平】

2023年のX1 Super秋季リーグ第2節は24日、富士通フロンティアーズ対胎内ディアーズの一戦が富士通スタジアム川崎で開催される。昨季王者で開幕白星発進の富士通は、ホーム開幕戦を迎える。対するディアーズは、第1節を逆転負けで落としており、今季初勝利を目指す。

【開幕節でタックルを外しながら51ヤードン独走TDランを見せた富士通フロンティアーズRBトラショーン・ニクソン(左)】

富士通は、第1節のエレコム神戸ファイニーズ戦で、オープニングドライブから3シリーズ連続でタッチダウンを奪うお得意の速攻劇で序盤から主導権を握った。そんな破壊力ある攻撃の一翼を担ったのが、ランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンだ。力強い体幹を武器に相手のタックルをものともせずゲインを重ね、51ヤードの独走タッチダウンを含む5回91ヤードをマーク。第1節の週間MVPに選出された。ラン1回平均18.2ヤードをたたき出したランナーは、ディアーズ戦でも同様のパフォーマンスが期待される。ディアーズ戦ではニクソンのマークが厳しくなると予想されるだけに、富士通としては、三宅昂輝や香川将成の若手コンビに台頭してほしいところだろう。

パス攻撃では、エースのクオーターバック(QB)高木翼が、パス獲得138ヤードながら、2タッチダウンパスを投げる安定のパフォーマンスだった。松井理己、小梶恭平らレシーバー陣とも呼吸がまずまずなだけに、第2節ではさらに成熟しそうだ。

【スクランブルランに出る富士通QB髙木翼】

一方のディアーズは、前節のアサヒビールシルバースター戦で第3クオーターまでリードしていながら最終クオーターに逆転されて、中川靖士ヘッドコーチ体制の秋季リーグ初戦を白星で飾れなかった。敗戦の中でも、35歳のベテランQB加藤翔平は、2つのタッチダウンパスを決めるなど未だ健在。ランではRB川村龍ノ介が16回のキャリーで84ヤードを記録した。富士通戦ではランパスのバランスアタックで富士通守備陣に的を絞らせないようにして勝機を見出したい。

守備では、アサヒビールのランを42ヤードに抑えるも、パスで237ヤードを許した。特にアサヒビールのWRデビン・フェルプスには10回捕球146ヤードを許しただけに、松井や小梶など日本を代表するレシーバー陣を揃える富士通相手にはディフェンスの踏ん張りは不可欠だ。

【アサヒビールシルバースター戦でインターセプトを記録した胎内DB臼井雄斗】

富士通のQB高木は、2020年3月のTSL(The Spring League)選抜戦や2023年1月のJAPAN U.S. Dream Bowlで全日本選抜に選ばれた。片やディアーズのQB加藤も、2015年の第5回アメリカンフットボール世界選手権で豪腕をふるった。ともにアメリカ相手に真剣勝負した日本を代表する司令塔による新旧日本代表QB対決にも注目したい。

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