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【X1 Super第2節の見どころ】勝負のカギは地上戦とパス守備  パス攻撃得意のアサヒビールシルバースターとotonari福岡SUNSが激突

2023年09月22日(金) 16:13

【開幕節でいきなり3つのTDパスキャッチを記録したアサヒビールシルバースター新WRデビン・フェルプス(右)】

2023年のX1 Super秋季リーグ第2節は24日、アサヒビールシルバースター対otonari福岡SUNSの一戦が富士通スタジアム川崎で開催される。開幕戦を逆転勝ちして勢いに乗るアサヒビールと今季黒星スタートのotonari福岡はともにパスオフェンスに定評があるチームだ。故に、ラン攻撃でボールをコントロールし、強固なディフェンス網を敷いたチームに分がありそうだ。

アサヒビールは、開幕節の胎内ディアーズ戦で最終クオーターに試合をひっくり返して今季の好スタートを切った。逆転勝ちの立役者は、途中出場したクオーターバック(QB)安藤和馬だ。32歳のベテラン司令塔は第3クオーター途中からフィールドに降り立つと、オフェンスにリズムをもたらした。otonari福岡戦では、開幕戦で先発した柴崎哲平か今季初戦を欠場したジミー・ロックレイがスタメンに名を連ねるかもしれないが、チームメイトの信頼がある安藤が控えにいることは、アサヒビールにとって大きな存在だ。

【途中出場ながらチームを逆転勝ちに導いたアサヒビールQB安藤和馬】

安藤らQB陣のターゲットで存在感を見せたのが、今季から加入したワイドレシーバー(WR)デビン・フェルプス。エレコム神戸ファイニーズに在籍した昨季にリーグトップの捕球数を記録したレシーバーは、新天地での初戦でも10回捕球146ヤード、3タッチダウンを稼ぎチームの勝利に大きく貢献した。ただ、フェルプスへのマークがきつくなることが予想されるので、QBは林雄太ら他のレシーバー陣にもパスを散らして相手守備に的を絞らせないようにしたい。

【otonari福岡SUNSのRB木田真拓(左)】

対するotonari福岡は、今季初戦のIBM BIG BLUE戦が雷雨のため第3クオーター終盤で中止となったが試合は成立した。追い上げの機運も高まっていただけに不運な黒星となった。そのフラストレーションを発散させるべく、今季初勝利を手にしたい。昨季リーグトップのパス獲得ヤードを記録したQB西山雄斗は、IBM戦でも246ヤードを投げ、3タッチダウン。自慢の右腕が今季も好調なことを証明した。レシーバー陣には、岩永悠暉、伊藤崇人、横山海マクスウェルらディープスレッドタイプがそろい、アサヒビール戦でもタッチダウンを量産したいところだ。

昨季からの課題でもある守備陣は、開幕戦でも計494ヤードを喪失。特にパス守備では387ヤードを許し、5タッチダウンを献上した。アサヒビールのパス攻撃も破壊力があるだけに、制空権を渡したくないところだ。また、チームでわずか8回のキャリーで32ヤードに終わったランオフェンスも改善が必要だ。アサヒビールは開幕節のディアーズ戦で96ヤードを許したアサヒビールに対し、地上戦を支配して攻撃のリズムをつかみたい。

【otonari福岡WR岩永悠暉】

パス攻撃が得意な両チームのカギを握るのはランオフェンスとパス守備になるだろう。アサヒビールは、ディアーズ戦で19回のキャリーで42ヤード。エースのランニングバック(RB)川村洋志を軸にもう少しゲインしたい。対して、開幕戦のotonari福岡も30回のパス試投に対して、ランは8回で32ヤード。パス一辺倒にならず、ランオフェンスも効果的使いバランスアタックで攻め立てたいところだ。また、アサヒビールもotonari福岡もパスによる一発の脅威があるので、お互いの守備陣はディープゾーンに細心の注意を払う必要がある。

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