1ヤードにこだわり勝利を手繰り寄せたパナソニック 開幕2連勝にも指揮官は「いい宿題をいただきました」
2023年09月27日(水) 18:00
たかが1ヤード、されど1ヤード。パナソニック インパルスは、わずか約91センチにこだわり薄氷を踏む勝利を手にした。
パナソニックは第2節の東京ガス戦で前半終了間際までリードを許す苦しい展開。昨シーズンまで2年連続ライスボウル準優勝チームは悪くないようだが、昨季順位決定戦に回った東京ガスを相手に、インターセプトリターンタッチダウンにパントブロックからのリターンタッチダウンとミスが続出した。パナソニックの荒木延祥監督は「仕方ないプレーも中にはあると思います」と選手たちを庇う一方で、「これだけターンオーバーが多いのは反省するところです」と自らを律した。
前半終了間際に追いつくまではリードを許す時間が長かったパナソニックだが、荒木監督は「慌てることはなかった」という。15分間のハーフタイムには、「オフェンスもディフェンスも特にランプレーにおいて、ディフェンスはもう1ヤード前で止められる。オフェンスはもう1ヤード前に進める。でもなんとなく2、3ヤード進まれたり、5、6ヤード進めるところを4ヤードで止まったりすることがリズムを壊している。だから1ヤードにこだわれと言いました」。
指揮官に発破をかけられたパナソニックの選手は、守備陣が後半に入って東京ガスのランオフェンスをほぼ封じ、オフェンスもランニングバック(RB)立川玄明が決勝の38ヤードタッチダウンランを決めた。地上戦の1ヤードにこだわったおかげでパナソニック本来の力を随所に出し、自分たちの手でモメンタムを引き寄せた。
開幕2連勝を飾ったパナソニックだが、荒木監督は試合後に「いい宿題をいただきました。しっかり反省したいと思います」と、勝って兜の緒を締めていた。
<訂正>
記事初出時には東京ガスが昨季、入替戦に出場したとの記述がありましたが、順位決定戦の間違いです。お詫びして訂正いたします。
関連リンク
<ニュース>
・パナソニックが開幕2連勝、最後まで勝負の行方が分からない激戦で東京ガス下す
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