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試合に勝っても即謝罪のアサヒビールQB柴崎、「いらない思考が自分の中にあった」

2023年09月28日(木) 11:33

【開幕2試合で先発を務めたアサヒビールシルバースターQB柴崎哲平】

アサヒビールシルバスターのクオーターバック(QB)柴崎哲平は、勝利を告げる試合終了のホイッスルが鳴り響くとサイドラインの有馬隼人ヘッドコーチ(HC)のもとに歩み寄り頭を下げた。

アサヒビールは、第2節のotonari福岡SUNS戦に17対14で勝利して開幕2連勝を飾った。柴崎もワイドレシーバー(WR)デヴィン・フェルプスへの2つのタッチダウンパスを投じ勝利に貢献した。

今季から加入したレフティーの司令塔は、自身のパフォーマンスについて、「タッチダウンを取れたのは良かったです。デヴィンが1対1のシチュエーションで勝ち切ってくれたので味方に助けられました」とコメントした。

その一方で、最終クオーターに喫したインターセプトを反省した。

第4クオーターでアサヒビールが10点リードの場面。アサヒビールは、otonari福岡陣17ヤードまで攻めていたが、柴崎がインターセプトを献上してしまった。

ミスをした柴崎はこのプレーについて、「最後のインターセプトは色々な考え方ができるシチュエーションだったと思います。サックされてもフィールドゴールを狙えるし、パスを投げるにしてもリスクの少ないところに投げる。そういう中で、いらない思考が自分の中にあって、正しくない判断をしてしまいました」と悔やんだ。

【QB柴崎から2TDパスを受けたWRデヴィン・フェルプス】

開幕節の胎内ディアーズ戦では、攻撃のリズムが悪かったという理由で第3クオーター途中にベンチへ退いた柴崎。それでも、第2節にはしっかりと立て直し、有馬HCからも「オフェンスのリズムは全然悪くなかったです。今日はランニングプレーである程度コントロールできていたし、パスも前節とは違っていました」と及第点を与えられ、最後までフィールドに立ち続けた。ただ、最後のインターセプトについては「余計だった」と苦言を呈された。

柴崎がX1の秋シーズンに戻ってきたのは、電通キャタピラーズ(当時X1 Area)時代以来となる2季ぶり。ここまで2試合を戦ってきて、レシーバーやオフェンスラインとの呼吸は「全く気にしていない」。むしろ、「自分自身の試合感覚がまだ研ぎ澄まされていないので詰めていきたい」と、己の感覚を取り戻すことを優先課題に挙げている。

アサヒビールの攻撃は、ランとパスによるバランスアタックが生命線。攻撃を指揮する柴崎も「ディフェンスに対してランかパスを絞らせない状況を作ることがQBの仕事」としっかりと熟知している。アサヒビールは次節からIBM BIG BLUE、富士通フロンティアーズ、エレコム神戸ファイニーズと強豪との対戦が続く。昨季エースQBを務めたジミー・ロックレイが不在の中、アサヒビールの命運は、チームの攻撃スタイルに精通している柴崎にかかっているかもしれない。

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<ニュース>
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