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【X1 Super】富士通が10タッチダウン奪う大勝劇で開幕3連勝 otonari福岡は3連敗

2023年10月08日(日) 18:23

【第1Qに40ヤードのTDパスをキャッチした富士通フロンティアーズWR中村輝晃クラーク(左) ©X LEAGUE】

X1 Super第3節の富士通フロンティアーズとotonari福岡SUNSの一戦が8日、富士通スタジアム川崎で行われた。立ち上がりから7シリーズ連続でタッチダウンを奪うなど序盤に猛攻を仕掛けた富士通が73対0で圧勝し、開幕からの連勝を3に伸ばした。一方、完封負けを喫したotonari福岡は開幕3連敗となった。

富士通はotonari福岡のファーストドライブをスリーアンドアウトに封じると、続く攻撃でクオーターバック(QB)高木翼が、右サイドを縦に駆け上がって完全フリーとなったワイドレシーバー(WR)小梶恭平へ29ヤードのタッチダウンパスを決めて幸先良く先制する。

【力強い走りを見せる富士通RBトラショーン・ニクソン(背番号2) ©X LEAGUE】

これが猛攻の合図となった富士通は、サマジー・グラントのパントリターンタッチダウンが反則で取り消しとなるも、ランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンがQB高木からのスクリーンパスをキャッチすると、巧みなステップで相手守備をかわし、そのままエンドゾーンまで駆け込んだ。

その後も富士通は出足の鋭い守備でotonari福岡に思うような攻撃をさせない。その一方で、QB高木のリズミカルなパスやRBニクソンの力強いランで敵陣深くまで進むと、最後はRB三宅昂輝が中央を突くランで加点。さらに、ディフェンスバック(DB)アルリワン・アディヤミのインターセプトで得たチャンスを、QB高木がWR中村輝晃クラークへの40ヤードタッチダウンパスにつなげ、富士通がリードを広げた。

【 ボールを持って走るotonari福岡SUNSのQB/WR城代慈英(背番号2番)©X LEAGUE】

第1クオーターだけで4つのタッチダウンを奪った富士通は、第2クオーターに突入してもその勢いに陰りはなく次々とスコアボードに得点を刻む。強靭な肉体で相手タックルにびくともしないRBニクソンの79ヤードタッチダウンランに加え、RB三宅がこの日2つ目のタッチダウンラン。さらに、富士通は第2クオーター途中から出場したQB野沢研もWR神優成にタッチダウンパスを通すなど前半だけで計7タッチダウンを奪った。

前半だけで勝負の大勢を決めた富士通は、ローテーションメンバーに変わった後半も3つのタッチダウンとフィールドゴール1本で加点した。60対3で大勝した前節に続く圧勝劇のチームは、前節で6タッチダウンパスを投げたQB高木がこの日も3タッチダウンパスと絶好調。RB三宅もランで2つ、パス捕球でも1つと計3タッチダウンに絡む大活躍だった。また守備でも計6インターセプトを奪うなど、リーグ2連覇中の王者は攻守でotonari福岡を圧倒した。