ニュース

【X1 Super】オフェンスで8TD、ディフェンスは電通のランをゼロ封してパナソニックが開幕3連勝

2023年10月08日(日) 21:10

【 2TDパスキャッチのパナソニック インパルスWR桑田理介 ©X LEAGUE】

X1 Super秋季リーグ戦第3節第2日目第1試合は8日、今年4月に新装なった滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムで、開幕2連勝中のパナソニック インパルスと今季X1 Superに昇格してからまだ勝利のない電通キャタピラーズとの一戦が行われた。実力に勝るパナソニックが第1クオーターから果敢なオフェンスで得点を積み重ね、守備も電通オフェンスをラン0ヤード、パス71ヤードと完璧に抑え込んで65-0と完封勝利で開幕3連勝を飾った。

【 電通キャタピラーズQBアーロン・エリス(背番号18)にプレッシャーをかけるパナソニックDL有村雄也(背番号92) ©X LEAGUE】

前節の東京ガスクリエイターズ戦では苦しい戦いを強いられたパナソニックだったが「しっかり準備してきた」と荒木延祥監督が胸を張った通りに攻守蹴にわたって修正・整備されての安定した試合運びだった。

パナソニックは、ファーストオフェンスシリーズでタッチダウンこそ奪えなかったが、「うちのキッカー(K)は誰でも50ヤード前後のフィールドゴールなら確実に成功させる」と荒木延祥監督が自慢した通り佐伯栄太が52ヤードフィールドゴールを決めて先制。

【 電通RB遠藤集をタックルするパナソニックLB青根奨太(手前) ©X LEAGUE】

その後も先発クオーターバック(QB)石内卓也がパスでリズムを作りながらタッチダウンを量産すると守備陣も素早い出足で電通オフェンスを押さえ込んでパントに追いやる。敵陣34ヤードからのオフェンスでは、10分7秒にランニングバック(RB)立川玄明が左オープンを3ヤード走り切りタッチダウン。

【 2パスキャッチを記録した電通WR中谷建司(右) ©X LEAGUE】

第2クオーターに入ってもパナソニックのオフェンスは手を緩めない。3分6秒には、左サイドを駆け上がるワイドレシーバー(WR)桑田理介の胸にすっぽり収まるタイミングばっちりの58ヤードロングパスタッチダウンで17-0。さらに立川がQB石内の右側にセットして左オープンに出ていき、パスを受け取って9ヤードを走りタッチダウン。そして前半終了1分3秒にはエンドゾーンで待つWR木戸崇斗への9ヤードタッチダウンパスがヒット。前半を終了してパナソニックは、全ての攻撃シリーズで得点を挙げて30-0と大量リードを奪い試合を有利に進めた。

【 パナソニックWRダックス・レイモンド(右) ©X LEAGUE】

後半、天気予報どおり雨が降りしきる展開となった。それでもパナソニックオフェンスは好調を維持。QB荒木優也を投入してオフェンスを指揮させる。開始早々の44秒には荒木から電通ディフェンスバックを振り切って完全フリーになったWR桑田への76ヤードパスが通ってタッチダウン。さらに7分にはパナソニック守備が電通のパンターを追い回してタックル。ファンブルしたボールをラインバッカー(LB)西岡英士が19ヤードリターンしてタッチダウン。44-0と点差を広げる。

さらにQB荒木が敵陣10ヤードから中央突破してタッチダウン。得点を50点台の大台に乗せる。そして第3クオーター終了間際にはWRブレナン翼がエンドゾーン手前右隅でパスをキャッチ。その勢いのまま振り向いて飛び込むダイビングタッチダウン。第4クオーターにもWR成田光希が左サイドでパスキャッチして3人のタックルを振りほどいてタッチダウン。65-0と大量得点を奪ったパナソニックが貫禄勝ちした。

【Xリーグモニュメントの前でポーズをとるパナソニックマスコットのメイビーくん(左)とひこにゃん  ©X LEAGUE】

パナソニックの荒木監督は「まだまだ細かいところでミスが多い。オフェンスは決められるパスを決め切れていない。前節の試合よりは良くなっているが、反省点は多い。オフェンスではパスの成功率が悪い。ディフェンスはQBのスクランブルに対応できていない」と大量得点にもまだまだ納得していない様子だ。次はアサヒ飲料チャレンジャーズ戦(10月22日、MKタクシーフィールドエキスポ)。昨年はライスボウルトーナメント1回戦で対戦し、第4クオーターに猛追を許したが、前半の点差が大きく38-28で勝利した相手。「(アサヒ飲料は)攻守がかみ合った強いチーム。うちはもっともっと精度を上げないと。決め込んだ戦術を準備していく」と貪欲に勝利をもぎ取りに行く。