【X1 Super第4節の見どころ】初勝利をかけて戦うエレコム神戸とotonari福岡 カギを握るオフェンスの2選手
2023年10月20日(金) 13:18
【otonari福岡SUNSのQB西山勇斗（中央） ©X LEAGUE】
X1 Super第4節、エレコム神戸ファイニーズ対otonari福岡SUNSの一戦は22日（日）にMKタクシーフィールドエキスポで行われる。これまでエレコム神戸は2敗1分け、otonari福岡は開幕3連敗で、この試合に勝った方が今季初勝利となる。
今季唯一の関西での試合となるotonari福岡SUNS。初戦のIBM BIG BLUE 戦では両チーム激しい点の取り合いになる中、オフェンスは28点を取り善戦したもののディフェンスが46失点。追い上げの余地はあったが、第3クオーターに雷のため途中で試合が打ち切られ無念の敗戦。次のアサヒビールシルバースター戦でも3点差の惜敗で、敗戦の中にも見どころはあった。
その福岡で、オフェンスを引っ張るのはクオーターバック（QB）西山勇斗だ。パス攻撃を多用して、積極的に判断力の良さで正確なパスをどんどん投じる。立命館宇治高校では全国で準優勝、立命館大学では2回生の時に甲子園ボウルを制し、4回生で関西学生リーグの最優秀選手に輝いた才能の持ち主である。一度は現役を退いたが、福岡でSUNSから熱心な誘いを受けて入団し、QBとして復帰した。ここまでチームの司令塔を務める。今節での初勝利をつかむためにオフェンスをパスで牽引したい。
【胎内ディアーズのタックルを受けてボールをしっかりと確保するエレコム神戸ファイニーズRB前田公昭（中央） ©X LEAGUE】
一方のエレコム神戸は前節では引き分けに終わった。注目選手はランニングバック（RB）前田公昭だ。関西学院高等部で全国優勝、そして関西学院大学では4年連続の学生日本一に大いに貢献した。前田も4回生で年間最優秀選手を受賞した。
ランナーとしてスピードももちろんあるが、特筆すべきは力強さ。タックルを受けても一発では倒れない。ディフェンスに手をかけられても足が止まらず、まだ前に進む。学生時代に相手ディフェンスの脅威となったパワフルなランは、社会人になっても健在だ。今季初勝利に向け、この試合で持っている能力を存分に出したい。