【X1 Super第4節の見どころ】4連勝狙う富士通と連敗阻止したいアサヒビールの“川崎ダービー”
2023年10月20日(金) 14:00
X1 Superの第4節、富士通フロンティアーズ対アサヒビールシルバースターが22日に富士通スタジアムで開催される。ともに川崎を拠点とする“川崎ダービー”は、開幕4連勝を狙う富士通と連敗を避けたいアサヒビールの意地をかけた熱い戦いが期待される。
アサヒビールの攻撃は、ランとパスによる絶妙なバランスアタックが生命線。しかし、前節のIBM BIG BLUE戦ではこの均衡が崩れ、今季初黒星を喫した。特に、ランニングバック(RB)川村洋志に続くランナーがいなかったのが痛かった。富士通戦では、ランニングアタックを再び機能させてボールコントロールし、ロースコアゲームを演出することがキーとなる。また、クオーターバック(QB)ジミー・ロックレイが復帰したことは大きな朗報だった。柴崎哲平との2人体制で富士通守備をかく乱し、地上戦でも活路を見出すことが期待される。
ディフェンス面では、富士通のハイパーオフェンスをどれだけ封じ込められるかが重要となってくる。3対53で敗れた昨シーズンのライスボウルトーナメント準々決勝では、前半だけで5タッチダウンを許す苦しい展開を強いられた。特に試合を通じて4タッチダウンを献上したランディフェンスが課題とされる。特にエースRBトラショーン・ニクソンは容易には倒れないため、全員でタックルにいく気持ちで守りたいところだ。
一方、富士通は2試合連続で60点以上を挙げるなど、オフェンスが絶好調。QB高木翼は、その2試合で計9タッチダウンパスを前半だけで荒稼ぎした。ターゲットも松井理己、小梶恭平、トラショーン・ニクソンら異なるレシーバー陣に投げ分けており、相手守備を翻弄している。メンバーを見渡す限り、穴があるポジションはなく盤石そうだが、唯一の難点はワンサイドゲームばかりで接戦を経験していないところか。
ディフェンスも3試合で17失点と堅守を誇る富士通。381ヤードを喪失した開幕節のエレコム神戸フィニーズ戦を除けば、2試合連続で相手を130ヤード以下に抑え込む圧倒的なディフェンス力を見せている。気を付けたいのは、エレコム戦で113ヤードを許したラン守備か。アサヒビールは粘り強くランとショートパスをつないで挑んでくることが予想されるだけに、じらされずに我慢強く守りたい。