ケガから復帰のパナソニックRBミッチェルビクタージャモー 「これからどんどん走ります」と終盤戦に意欲
2023年10月25日(水) 14:55
パナソニック インパルスのランニングアタックを支える大黒柱ランニングバック(RB)、ミッチェルビクタージャモーが帰ってきた。
昨年のリーグ戦 5試合で491ヤード(ラッシング記録2位)を走り、7タッチダウンを記録したオフェンスチームには欠かせない男だ。
「春シーズンにケガをして、やっと身体が100パーセント回復しました」とはにかむミッチェル。続けて「良い感じだけど100パーセントではないですね。マインドや状況判断がまだまだ。どうカットを切るかなどゲーム感覚に課題があります」とは言うものの、復帰第1戦となった第4節のアサヒ飲料チャレンジャーズ戦で9回のボールキャリーで81ヤードを獲得。またパスキャッチでも1レセプションで11ヤードをマークする活躍をみせた。
特にパナソニックのファーストオフェンスシリーズでの4プレー目、クオーターバック(QB)石内卓也からハンドオフでボールを受け取ったミッチェルは、「試合と練習は違う。復帰後初めてのランプレーなのでケガした箇所がどう感じるか、タックルを受けてどうなのかなどを確かめながら」走り、タッチダウンにつながる26ヤードのロングランをみせた。
その後も切れ味鋭いランプレーを随所に披露。しかし「昨年と比べたら70パーセントくらいの出来。カットを踏みながら、どのカット選択が良かったかをひとつひとつ確認しながらプレーしました」とまだまだ本調子でないと言う。
荒木延祥監督は「これからもっともっとやってくれるはず」と期待を膨らます。
ミッチェルも「今日の試合以上にすっきり走れるように、これからどんどん走りますよ」と語る。最終戦で全勝対決となるオービックシーガルズとの一戦(11月4日、MKタクシーフィールドエキスポ)に話が及ぶと「これからスカウティングビデオを観ます。オービックディフェンスはアグレッシブなのでオフェンスラインのブロックをしっかりみて、少しずつ確実に走っていきたい。その上でロングランを決めたい。そしてタッチダウンを取りたい。けれどもタッチダウンを取るために、チームを支えていくことが大事」と言う。
昨年ライスボウルトーナメント準決勝で両チームは戦い30ー10でパナソニックが勝利してライスボウルに駒を進めた。その試合でミッチェルはランで85ヤードを稼ぎ1タッチダウンを記録している。それだけに今回もミッチェルの走りがオービック勝利のカギを握っていると言えるだろう。