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【X1 Super】8.24開幕! シーズン展望(4)ノジマ相模原ライズ編

2019年07月29日(月) 10:10

Xリーグに昇格して9年目のシーズンを迎える。これまで幾度となく決勝進出に王手をかけながら涙を飲んできた。近年はハードワークとチームワークで勝負する組織へと変貌し、粘り強さと地力アップが著しい。学生フットボール界のスター選手から、40歳を過ぎて数シーズンぶりに復帰を決めた元日本代表まで、新加入メンバーに個性派を揃え、地元相模原から初の日本一を狙う。

対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみたい。


第1節 8月24日(土)エキスポフラッシュフィールド 15:30
vs. パナソニックインパルス

2015年から5年連続の対戦となる。過去3年はあと一歩まで追い詰めながら勝ち切れないシーズンが続いている。今年こその思いは強いはずだ。春に対外試合を行なっていないパナソニックの事前情報が非常に少ない分、試合中のベンチワークやアジャスト力が鍵となるだろう。徹底マークが予想されるQB11ロックレイとWR85八木のホットラインが寸断された時の次なるカードに注目したい。


第2節 9月8日(日)富士通スタジアム川崎 15:00
vs. IBMビッグブルー

今春のパールボウルトーナメント準決勝のタイブレーク決着も記憶に新しいIBMとの対戦。初のボウルゲーム出場に王手をかけたかに思われたノジマだったが、IBMの勝負強さに涙を飲んだ。IBMとの試合は先制されてから試合が動き、結果的に逃げ切られるパターンがこれまで多く見られる。前後半の立ち上がりでいかにスコアするかが現状打破の一手となろう。ノジマの元副将北村とIBMで一時代を築いたベテランWR円谷が互いにチームを変えてロースターに名を連ねるというドラマもこの試合を面白くしている。


第3節 9月21日(土)富士通スタジアム川崎 14:00
vs. 富士通フロンティアーズ

昨年もほぼ同時期に対戦し、全勝対決として注目を集めた。富士通RB16ニクソンとDB40アディヤミのビッグプレーによって22-41で敗れたが、展開次第では逆の結果もあった内容。2年目にして完全にチームにフィットした感のあるQB11ロックレイには昨年以上のパフォーマンスとスコアを期待する。接戦が予想されるだけにチームの総合力が勝敗に影響しそうだ。フィールドコントロールやクロックマネージメントなどフットボールの肉弾戦以外の側面も堪能できそうな好カード。


第4節 10月6日(日)富士通スタジアム川崎 17:00
vs. オービックシーガルズ

昨シーズンは2度対戦し、リーグ戦をサヨナラFGで劇的勝利を飾るも、一発勝負のJXBトーナメント準々決勝では前半を3点差で折り返しながら後半は1TDを追加するに止まり、逆に立て続けに3TDを奪われ思わぬ大差でシーズンエンドを迎えた。おそらくこの試合で最も悔しい思いをしたのは6回のQBサックを喫したOLユニットだろう。KJが抜けた影響を微塵も感じさせないどころか、さらにパワーアップしたオービックのフロントセブンになんとしても雪辱を果たしたい。


第5節 10月20日(日)相模原ギオンスタジアム 14:00
vs. 東京ガスクリエイターズ

地元相模原で開催される待望のホームゲーム。迎えるのは進境著しい東京ガスクリエイターズ。躍進のシンボルQB6イカイカを気持ち良くプレーさせないことがシンプルだが有効なゲームプラン。試合を通じて常にプレッシャー下に置き、リードしにくいパスカバレッジでプレータイミングを狂わせ、苦し紛れに投げさせるまたは走らせる。こうした「はめる」ディフェンスはノジマの得意とするところ。最後まで集中力を切らさずボールを追いかけたい。


第6節 11月3日(日)横浜スタジアム 14:00
vs. エレコム神戸ファイニーズ

2014年のセカンドステージでは、パナソニックを破るアップセットで西地区1位に躍り出たエレコムにノジマが41-14で快勝した。ノジマは5TDをあげ、いずれもラン。その中には今も健在のベテランRB2宮幸の3TDも含まれる。5年が経過し両チームとも陣容が変わり、パスの比重が大きなウェイトを占めるようになった。その原動力となっているノジマQB11ロックレイとエレコムQB19の一騎打ちが見どころの中心となる。両チームのDBにとっては痺れる試合になりそうだ。


第7節 11月17日(日)富士通スタジアム川崎 15:00
vs. オール三菱ライオンズ

5月のパールボウルトーナメントでも対戦しており、今シーズン2戦目になる。WR23伊藤の活躍もあり38-12で快勝した春の試合だったが、オール三菱RB29野田に100ヤードキックオフリターンTDを奪われたのは課題として残る。戦力が拮抗するX1Superでは、できるだけ有利なフィールドポジションで試合を進めるためにもキッキングチームが重要な役割を担う。ノジマK13鈴木の存在は大きなアドバンテージ。定評のあるスコアリングキックのみならずパント、キックオフでも活躍に期待したい。