【X1 Super第5節の見どころ】RBT出場に一縷の望みをかけるディアーズがotonari福岡と対戦

【胎内ディアーズRB川村龍ノ介　©X LEAGUE】

X1 Super第5節のotonari福岡SUNS対胎内ディアーズが5日、春日公園球技場で行われる。ライスボウルトーナメント（RBT）出場に望みを残すディアーズと今季初勝利を目指すotonari福岡の一戦は、互いの意地をかけて激しい戦いになること必至だ。

ディアーズはotonari福岡に勝ち、エレコム神戸ファイニーズが敗れた場合に勝ち点が並び、得失点差次第でDivision B4位に滑り込める。そのため、大量点を奪って勝ちたい。ディアーズ攻撃陣のカギを握るのは、ランニングバック（RB）川村龍ノ介だ。身長170センチのランナーは、2戦連続で90ヤード以上をマークするなど、目下リーグ2位のラッシングヤードを記録しており、リーディングラッシャーも射程圏内だ。ディアーズとしては、川村のランからリズムをつくり、オフェンスを構築していきたい。

大敗した第3節の富士通フロンティアーズ戦を除けば、いずれも第4クオーターに追いつかれるか逆転を許して勝ち星がするりと逃げていったディアーズ。強豪相手とも差がない試合をしているだけに、試合終了のホイッスルが鳴るまで粘り強く守りたいところだ。

一方のotonari福岡は、すでに順位決定戦出場が決定しているが、今季初勝利を手にしてディビジョン5位を確定させたい。otonari福岡の持ち味は、クオーターバック（QB）西山雄斗と横山海マクスウェル、伊藤嵩人らレシーバー陣が織りなす爆発力あるオフェンス。ハマった時は、すでにRBT出場を決めているIBM BIG BLUEやアサヒビールシルバースターを慌てさせた破壊力があるだけに、ここ2試合で10インターセプトを喫しているミスを極力減らして勝機を見出したい。

【otonari福岡LBロビー・ウォレス（右）　©X LEAGUE】

otonari福岡が勝ち星に恵まれない理由の一つに、1試合平均40失点以上のディフェンスの弱さにある。タックル数（32.5）でランキングを独走するラインバッカー（LB）ロビー・ウォレスは孤軍奮闘しており、このウォレスに続くディフェンダーの台頭が待たれる。今季2度目のホームゲーム開催のotonari福岡は、開幕節では敗れて地元ファンの前で悔しい思いをしたが、最終節では勝って地元ファンの前でレギュラーシーズンの有終の美を飾りたい。

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