【X1 Area週間MVP】大混戦のX1 Area 第5節の週間MVPオール三菱ライオンズに土をつけた警視庁イーグルが攻守を独占
2023年11月03日(金) 18:00開幕から全勝を続けていたオール三菱ライオンズがついに初黒星を喫しました。オール三菱の「無双」をストップしたのは「疾風(はやて)の九機」こと警視庁イーグルス。負ければ入替戦出場枠のひとつを早くもオール三菱が手に入れる結果となっていただけに、警視庁にとっては大きな1勝です。第5節の結果、X1 Areaはあと2節を残し、警視庁、オール三菱、PentaOceanパイレーツ、富士フイルム海老名ミネルヴァAFCの4チームが勝ち点12で並ぶ大混戦模様となりました。東日本所属チームで最大2枠、西日本のチームに最大1枠与えられるX1 Superとの入替戦出場権をかけて、いよいよ正念場の11月です。
オール三菱を破った警視庁は、ディフェンスが相手を2タッチダウンに抑える奮闘を見せればそれに応えるようにオフェンスが限られたチャンスを生かして得点を重ねる展開。これがXリーグ解説員から評価されてディフェンスMVPはラインバッカー(LB)の山口達也選手、オフェンスはランニングバック(RB)伊藤碧選手が受賞しました。スペシャルチーム部門ではアズワンブラックイーグルスのワイドレシーバー(WR)兼キックリターナー(KR)の川畑一輝選手がコンスタントなキックオフリターンで選ばれました。そして、今節のベストプレーはパイレーツの決勝点となったパントリターンチームのビッグプレーに決まりました。
<Offensive Player of the Week>
RB伊藤碧 (警視庁イーグルス)
伊藤選手はオール三菱戦で13回のボールキャリーで105ヤード、1タッチダウンの成績でした。警視庁はもともとラン攻撃には定評のあるチームですが、この試合では時折見せるリバースプレーが反応の早いオール三菱ディフェンスに対して効果的に距離を稼ぎ、試合のリズムを作りました。そのランニングアタックのエースとして君臨する伊藤選手は安定した突進力と鋭いカットバックが持ち味で、確実にボールを進めます。この試合での1回のボールキャリーあたりの獲得距離は8.1ヤード。いかに伊藤選手のランが警視庁の大きな1勝に貢献したかがわかります。
<Defensive Player of the Week>
LB山口達也(警視庁イーグルス)
山口選手はオール三菱戦でチーム最多の6タックル、1インターセプトを記録しました。大型クオーターバック(QB)のジョン・ギブスJr.選手のランを1発のタックルで止めるなど、目立った活躍がありました。なかでも第4クオーター序盤で見せたインターセプトは勝利を引き寄せるプレーとなりました。オール三菱がRB中野直樹選手のタッチダウンランで14‐9と逆転した直後のポゼッションで、警視庁はスリーアンドアウトに終わってしまいます。続くオール三菱の攻撃で、山口選手はファーストダウンでギブスJr.選手のランを止めます。そして、2プレー後のサードダウン、敵陣30ヤード地点でギブスJr.選手が投じたパスを山口選手がインターセプト。絶好のフィールドポジションでターンオーバーを起こした警視庁は再逆転となるタッチダウンパスにつなげ、その後も1タッチダウンを加えて勝利したのでした。
<Special Teams Player of the Week>
KR川畑一輝(アズワンブラックイーグルス)
富士フイルム海老名に敗れて今季初の連敗を喫したアズワンですが、WRも兼任する川畑選手の健闘が光りました。この試合で川畑選手は4回のキックオフで計116ヤードをリターン。1回の例ターンにつき29ヤードの記録です。最長は57ヤードに達しました。コンスタントにいいフィールドポジションを獲得する川畑選手のキックリターンは、敗戦とはいえ評価に値するものでした。川畑選手はキックオフリターンの距離部門で三菱商事Club TRIAXの伊藤隆貴選手に次ぐ2位。あと2節でのこちらの争いも楽しみです。
<Play of the Week>
DL中村雄貴のパントブロックからDL森洸三の決勝リターンTD
三菱商事と対戦したパイレーツはなかなか得点機に恵まれず、相手にフィールドゴール差でリードされたまま最終クオーターを迎えます。第4クオーターの57秒にパイレーツがフィールドゴールを返して同点とした後も約10分間の膠着状態が続きます。残り時間2分を切ってこのまま引き分けかと思われたところで、ディフェンスライン(DL)の中村雄貴選手が三菱商事のパントをブロック。リバウントボールを森洸三選手がピックアップしてそのままエンドゾーンに飛び込みました。引き分けで終われば入替戦出場枠争いで一歩後退を余儀なくされていたパイレーツだけに、劇的かつ重要なビッグプレーとなりました。
関連リンク
<ゲームリポート>
・疾風の九機旋風再び! 警視庁イーグルスがオール三菱ライオンズを破る 4チームが同率首位の大混戦へ
・第1Qの2本のTDパスでリズムをつかんだ富士フイルム海老名がアズワンに20対7で快勝 勝ち点12で首位に並ぶ
・PentaOceanパイレーツがパントブロックTDで逆転勝利 三菱商事Club TRIAXに勝利
<動画>(XリーグTV on アメフトライブ by rtvへの登録が必要です)
・オール三菱ライオンズ対警視庁イーグルス
・アズワンブラックイーグルス対富士フイルム海老名ミネルヴァAFC
・PentaOceanパイレーツ対三菱商事Club TRIAX