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【X1 Area】疾風の九機旋風再び! 警視庁イーグルスがオール三菱ライオンズを破る 4チームが同率首位の大混戦へ

2023年10月29日(日) 17:15

【第3Qに自らのランでTDをあげた警視庁イーグルスQB齋藤詩伸  ©X LEAGUE】

X1 Area第5節は29日、富士通スタジアム川崎でオール三菱ライオンズと警視庁イーグルスが対戦した。X1 Superとの入替戦出場枠をかけた一戦は後半に3つのタッチダウン攻勢で畳みかけた警視庁が逆転勝ちを収めた。警視庁は4勝目(1敗)、オール三菱は今季初黒星を喫した。

この結果、警視庁、オール三菱、PentaOceanパイレーツ、富士フイルム海老名ミネルヴァAFCの4チームが勝ち点12で同率首位に並ぶ混戦模様となった。X1 Areaは残すところあと2節。入替戦出場枠をかけた争いがいよいよ激しくなる。

【 ランで105ヤードを記録した警視庁RB伊藤碧(中央) ©X LEAGUE】

警視庁は得意のランニングアタックが冴えた。総獲得距離247ヤードのうち217ヤードがグラウンドアタックによるものだ。ランニングバック(RB)伊藤碧(13キャリー、105ヤード、1タッチダウン)やクオーターバック(QB)齋藤詩伸のランで着実にゲインし、試合を有利に運んだ。

警視庁の選手が所属する第九機動隊のニックネームは「疾風(はやて)の九機」。それを体現するようなオフェンスだった。

【 オール三菱ライオンズのボールキャリアーをタックルする警視庁DE薬師寺敬久(背番号91)とDE塩崎直也(背番号9) ©X LEAGUE】

一方で警視庁ディフェンスは第3節までオフェンスの週間MVPを独占したオール三菱のQBジョン・ギブスJr.から2つのインターセプトを奪い、攻撃の芽を摘んだ。

試合は第1クオーターの5分53秒に警視庁がキッカー(K)長洲祐太朗 22ヤードフィールドゴールで先制した後、すぐにオール三菱がギブスJr.からワイドレシーバー(WR)福田丈志への6ヤードタッチダウンパスで逆転。そのままハーフタイムを迎えた。

【2つのインターセプトを喫したオール三菱QBジョン・ギブスJr.(左)  ©X LEAGUE】

試合の流れが変わったのは第3クオーター序盤だ。警視庁の齋藤がQBランで55ヤードの独走タッチダウンランを見せて9-7と逆転(キックは失敗)。齋藤はエンドゾーンに飛び込んだ際に複数のディフェンダーから激しいタックルを受けて一時的に負傷退場することになるのだが、このビッグプレーで警視庁がモメンタムをつかんだ。

攻撃力のあるオール三菱は第4クオーターの1分33秒にRB中野直樹のタッチダウンランで14-9と再び再びリードを奪うことに成功するが、その約5分後に自陣30ヤードからギブスJr.の投じたパスが警視庁ラインバッカー(LB)山口達也にインターセプトされてしまう。

警視庁はこのチャンスを、戦列に復帰した斎藤からWR桑原陸への27ヤードタッチダウンパスに結びつけて再逆転。2点コンバージョンも成功して17-14とした。

【 1TDパスキャッチを決めたオール三菱WR福田丈志 ©X LEAGUE】

オール三菱はその直後のポゼッションでもファンブルロストでターンオーバーを喫してしまう。警視庁はさらにRB伊藤のタッチダウンで突き放した。

警視庁は残り2節で名古屋サイクロンズ、富士フイルム海老名と対戦する。オール三菱は三菱商事Club TRIAX、パイレーツと顔を合わせる。