【X1 Super第5節の見どころ】富士通フロンティアーズとIBM BIG BLUEの全勝対決はDivision Bの首位決戦

【富士通フロンティアーズQB高木翼（中央）　©X LEAGUE】

X1 Super第5節の富士通フロンティアーズとIBM BIG BLUE の一戦が5日に横浜スタジアムで実施される。全勝チーム同士の対決は、Division Bの1位をかけた重要な戦いだ。

ともに開幕から無傷の4連勝と波に乗る富士通とIBM。すでにライスボウルトーナメント進出を決めている両者は、勝った方が1位となる。攻撃力はともに破壊力抜群。富士通はタッチダウンパスがリーグトップのクオーターバック（QB）高木翼をはじめ、ランニングバック（RB）トラショーン・ニクソンは簡単には倒れない強靭な体幹を武器に地上戦を支配する。レシーバーの捕球獲得ヤードでは20傑に松井理己しかランクインしていないが、それは高木が異なるレシーバーに投げ分けている証拠だ。すべてのポジションを見渡してみてもなかなか穴が見つからない。

【スクリメージラインを突破して走る富士通RBトラショーン・ニクソン（中央）　©X LEAGUE】

対するIBMもオフェンス力では負けていない。政本悠紀とビクター・ビラモンテスのQB2人体制は富士通にとっても脅威となるだろう。政本とビラモンテスの2人で12タッチダウンパスをマークしており、この数字は高木のタッチダウンパスと同数だ。ターゲットにはワイドレシーバー（WR）近江克仁、タイトエンド（TE）ジョン・スタントンとシュアハンドを揃える。ランではRB加藤大資がパワーとスピードを生かした走りで、タッチダウンを狙いにいく。

【IBM BIG BLUE RB加藤大資　©X LEAGUE】

オフェンスは五分と予想されるだけに、カギを握るのはディフェンスの出来だろう。富士通は、主将のラインバッカー（LB）趙翔来を軸に総合力ではリーグで抜きんでている。セカンダリーは渡辺裕也、アルリワン・アディヤミがともにリーグトップに並ぶ3インターセプト、高口宏起も2インターセプトとビッグプレー能力を秘めている。また、林奎佑と高岡拓稔はともに身長180センチ超とサイズがあり、IBMの近江とスタントンの長身コンビとのマッチアップは見ごたえがありそうだ。

【キックリターナーも務めるIBM DBローガン・スチュワート（中央）　©X LEAGUE】

IBMの守備で注目したいのが、ディフェンスバック（DB）ローガン・スチュワート。身長183センチのDBは、前節の胎内ディアーズ戦では98ヤードインターセプトリターンタッチダウンを決めた。富士通戦では、多彩なレシーバー陣を相手にどんなビッグプレーが飛び出すか注目だ。

接戦になった時に試合の命運を握るのがスペシャルチームだ。富士通はキッカー（Ｋ）納所幸司が50ヤードのフィールドゴールを決めるなど今季は6本中6本成功の成功率100％と頼りがいがある。対するIBMの福岡勇斗も50ヤードの長距離を決めるも、成功率50％と安定感に欠ける。終盤の競った時に、両チームのキッカーの出来も見逃せないだろう。

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