【X1 Super第5節】東京ガスが悲願のRBT出場決定! 攻守で電通を圧倒
2023年11月04日(土) 20:22
X1 Superは4日からレギュラーシーズン最終節を迎え、東京ガスクリエイターズと電通キャタピラーズの一戦が横浜スタジアムで行われた。悲願のライスボウルトーナメント(RBT)出場を目指す東京ガスは、攻守で計5タッチダウンを奪うなど38対21で勝利。RBT出場枠を争うノジマ相模原ライズ対アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ(同日に相模原ギオンスタジアムで開催)の勝敗に関わらず、初のRBT進出を確定させた。5戦全敗となった電通は、Division A6位が決まった。
この試合に勝てば自力でライスボウルトーナメント出場が決まる東京ガスは、電通のファーストドライブを止めると、自陣からの攻撃でランニングバック(RB)星野凌太朗のランを軸に手堅く前進する。その後もクオーターバック(QB)テバカ・ツイオチの正確なパスなどでゴール前21ヤードまで進み、最後はQBツイオチがフィールド中央を縦に駆け上がったワイドレシーバー(WR)加藤侑矢へストライクのタッチダウンパス。東京ガスは幸先良く先制した。
さらに東京ガスは、得意のバランスアタックが機能して電通を突き放す。QBツイオチが39ヤードのタッチダウンパスをWR大阪弘毅へ通して加点すると、続くシリーズでもQBテバカがWRカナワイ・ノアへ12ヤードのタッチダウンパスをヒット。3シリーズ連続で得点した東京ガスは、リードを21点に広げた。
攻撃陣の勢いが止まらない東京ガスは、守備陣も余勢を駆って電通に襲い掛かる。相手QBの投じた力ないパスをインターセプトしたラインバッカー(LB)カウラナ・アペルは、電通のタックルを次々とかわしてエンドゾーンまでボールを運びピックシックスを決めた。
なおも東京ガスは、前半終了間際にはWRノアがスピードに乗った52ヤードのナイスパントリターンでゴール前6ヤードへ。この好機にキッカー(K)高橋寛太がきっちりとフィールドゴールを決めて、第2クオーターに24点を積み上げた東京ガスは31点リードで前半を折り返した。
後半に入ると、電通がようやく反撃に転じる。第3クオーターにQBアーロン・エリスがWR小貫哲へタッチダウンパスを成功させると、続くキックオフではオンサイドキックをさせて再び攻撃権を得る。このチャンスにQBエリスが冷静に攻撃を指揮し、ゴール前2ヤードからのフォースダウンギャンブルではスクランブルから決死のダイブで右手を伸ばしゴールラインを越えた。トライの2点コンバージョンも成功させた電通は、2ポゼッション差に迫った。
残り10分を切って、試合は東京ガスが16点リード。後半になって攻撃陣が沈黙していた東京ガスだったが、RB星野がゴール前2ヤードから気合のダイブを敢行してタッチダウン。これでモメンタムを引き寄せた東京ガスは、電通の追い上げを1タッチダウンに抑えて逃げ切りに成功した。