【X1 Super】8.24開幕! シーズン展望(2)パナソニックインパルス編
2019年07月27日(土) 10:14パナソニックは、強豪が揃うX1SuperにあってもXリーグが1996年に発足する以前から常に安定して優勝を狙えるポジションを維持する唯一のチーム。
各ポジションに日本代表クラスが揃い、相手をオーバーパワーすることを身上とした重厚でパワフルなフットボールを得意とする。特に守備はそのカラーが顕著で、特にディフェンスラインは伝統的に強力かつアグレッシブ。チームの代名詞であり生命線ともいえる。今シーズンはその最強ユニットからDL17モトゥが主将に名乗り。春季は公式戦がなく難しい状況ながらチームをまとめ上げ、ぶっつけ本番で秋のタフなリーグ戦を迎える。
対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみよう。
第1節 8月24日(土)エキスポフラッシュフィールド 15:30
vs. ノジマ相模原ライズ
ノジマとは5年連続の対戦。過去3年間は接戦が続いており、昨シーズンも13−7のロースコアで逃げ切った。控えめに言って難敵である。パナソニックにとっては今シーズン初の公式戦だが、むしろやりにくいのは事前情報を持たないノジマの方だろう。パナソニックは自慢の守備フロントがいかにノジマQB11ロックレイに対してプレッシャーをかけられるかが鍵。プレーが崩れてからQBとの抜群のコンビネーションを発揮するエースWR85八木らノジマWR陣への警戒も必要だ。
第2節 9月7日(土)富士通スタジアム川崎 15:00
vs. 富士通フロンティアーズ
リーグ戦序盤で早くもディフェンディングチャンピオン富士通との天王山を迎える。しかも敵地へ乗り込んでの一戦ということでタフな総力戦になることは間違いない。戦力的には互角だと思われるが、試合勘やコンビネーションの面で富士通にアドバンテージがあろう。ただし、そうした予測や予想を軽々と超えてしまうのがパナソニックというチームの魅力。ともに最強を自負するパナソニックDLと富士通OLの小細工なしの真っ向勝負でスタンドを沸かせてほしい。
第3節 9月23日(月・祝)万博記念競技場 14:00
vs. IBMビッグブルー
昨シーズンのJXBトーナメントセミファイナルと同じカード。ホームでは無類の強さを誇るパナソニックの神通力がIBMビッグブルーには通じず、2年連続でシーズンエンドの煮え湯を飲まされている。つまり因縁の相手だが、リーグ戦で当たるのは初めて。ノジマ、富士通との結果によらず、ここはなんとしても勝ちたい。ハイスコアの撃ち合いはIBMの得意とするところ。受けて立つのか、相手の良さを消してロースコア勝負に持ち込むのかゲームプランに注目したい。
第4節 10月5日(土)王子スタジアム 14:30
vs. 東京ガスクリエイターズ
昨シーズンのJXBトーナメント準々決勝で初顔合わせし、それ以来の対戦となる。一年前は45-0で一蹴した相手だが、今回は果たして。東京ガスが自力を増しているのは間違いない。春の試合を見るかぎり、プレースピードやヒットの強度も増しており、X1Superのレベルにしっかりと対応できている印象だ。過去の実績を見ればパナソニックの圧勝だが、油断せずに一戦必勝の姿勢を貫けるか、メンタルコンディションが鍵になりそうだ。
第5節 10月20日(日)万博記念競技場 11:00
vs. オービックシーガルズ
オービックとはこれまでも僅差決着でヒリヒリとした好ゲームを繰り広げてきた。オービックもパナソニックが相手となると目の色が変わる。今回も激戦は必至だ。戦力は互角と見るも、移動がない分コンディション面ではパナソニックが有利。オービックのビッグプレー攻勢に慌てず、ハードヒットを見舞い続けてじわじわと消耗させ、フィジカル勝負に持ち込みたい。パナソニックオフェンスがオービックの変幻自在でアグレッシブな守備にどう対応するのか、戦術面でも見どころは尽きない。
第6節 11月2日(土)王子スタジアム 14:30
vs. オール三菱ライオンズ
2年前のJXBトーナメント準々決勝ではオール三菱にフィールドゴールで先制され、出鼻を挫かれた。その後もリズムを掴み切れず、結果的には20-3で退けたが、本来の力を出し切ったとは言い難い。それ以来の対戦となるが、上位陣との対戦に慣れたオール三菱に対して中途半端な様子見は禁物だ。斉藤、谷口の両司令塔に序盤からプレッシャーをかけ、2年前とは違うことを印象付けて心理戦で優位に立ちたい。
第7節 11月17日(日)王子スタジアム 13:00
vs. エレコム神戸ファイニーズ
エレコムとは昨シーズンのリーグ戦の第1節で対戦し、新加入したQB19ソコールのパッシングスキルに翻弄され4Qまで劣勢を強いられる苦しい展開であわやというところまで追い詰められた。今シーズンもソコールがチームの中心であることは間違いないが、LIXILからRB44白神が加入しランニングアタックにも警戒が必要だ。アイダホ大出身のスピードスター、WR21オヌワーの存在も不気味。的が絞りにくい相手にはまずはライン戦で主導権を握りたい。パナソニックDL陣のガッツポーズが何度見られるかがバロメーターになるだろう。