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【X1 Super】8.24開幕! シーズン展望(1)富士通フロンティアーズ編

2019年07月25日(木) 10:16

富士通フロンティアーズはJAPAN X BOWL、ライスボウルを3連覇中のディフェンディングチャンピオン。

RBジーノ・ゴードンとQBコービー・キャメロンの両大黒柱が抜けた2018年シーズンはさすがに再建期かと思われたが、LBからRBへコンバートされたトラショーン・ニクソンがリーグMVPに輝く大活躍でチームを次なるステージへ押し上げたことは記憶に新しい。

いよいよ盤石と思われた今シーズン、今度は富士通黄金期を作り上げた名将、藤田智ヘッドコーチが勇退。

アメリカでコーチとして研鑽を積んだ山本洋コーチを新ヘッドコーチに、新体制でリーグ4連覇を目指す。

対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみよう。


第1節 8月24日(土)富士通スタジアム川崎 17:00
vs. IBMビッグブルー

IBMは2017年、2018年のJAPAN X BOWLの対戦相手。昨年のリーグ開幕戦でも対戦しており、X1Superの開幕戦にして第1節の最注目カードと言えよう。

リーグ屈指の攻撃力を持つIBMと安定感抜群の富士通ディフェンスの攻防が試合を作るだろう。大型ルーキーDL91斉川を加えた強力DLユニットがいかにプレッシャーをかけられるかが鍵。IBM QB2政本→WR84近江のホットラインと対峙するDB28石井、DB40アディヤミのパフォーマンスも見もの。


第2節 9月7日(土)富士通スタジアム川崎 15:00
vs. パナソニックインパルス

第2節で早くもパナソニックと当たるタフなスケジュールだが、赤で埋まるであろう富士通スタジアム川崎で迎え撃つことができるのは大きなアドバンテージ。パナソニックといえば超強力DLが代名詞。対する富士通OLもオールXがずらりと顔を揃えるリーグ最強ユニット。両者の真っ向勝負が最大の注目ポイントであり、アメフト観戦の大きな醍醐味でもある。両チームにとって今季を占う一戦といっても過言ではないだろう。


第3節 9月21日(土)富士通スタジアム川崎 14:00
vs. ノジマ相模原ライズ

昨年もほぼ同時期に対戦しRB16ニクソンとDB40アディヤミのビッグプレーによって41-22で勝利したが、展開次第ではノジマ勝利もあった内容。2年目のノジマQB11ロックレイが今シーズンは飛躍的にパフォーマンスを向上させており、富士通守備は昨年以上に警戒レベルを上げる必要がある。ノジマの長短のパス、スクランブルに加え、競った展開での粘り強さは脅威。守備のみならずチームの総合力が問われる試合。K11西村の登場場面が増えそうだ。


第4節 10月5日(土)富士通スタジアム川崎 14:00
vs. オール三菱ライオンズ

オール三菱はX1Superでは唯一、アメリカ人選手が所属しないチームだが、フットボール強豪校を中心とした学生オールスター級の選手が集まる好チーム。リーグの中堅として足踏みが続いたが、近年マインドセットに成功し強豪相手でも周到なゲームプランで互角以上の戦いができる布陣が整った。富士通といえども受けて立つのは危ない相手である。アグレッシブな姿勢で主導権を握りたい。


第5節 10月20日(日)万博記念競技場 14:00
vs. エレコム神戸ファイニーズ

昨シーズン、オールXに輝いたエレコムQB19コーディー・ソコールとリーグ新人賞を獲得した富士通QB3マイケル・バードソンの司令塔対決。リーグ最高のパス能力を誇る生粋のパサー、ソコールとは対照的に、バードソンは強肩に加え、ちょっとやそっとのラッシュでは倒されない強靭なフィジカルと大きなストライドでヤードを稼ぐ脚力が武器。互いの持ち味をどこまで出せるのか、ともにXリーグ2年目の両者のチームへのフィット具合にも注目したい。


第6節 11月3日(日)横浜スタジアム 11:00
vs. 東京ガスクリエイターズ

昨シーズン、オービックから移籍したQB6イカイカが加入して一気にチーム力が上がった東京ガス。プレースピードやヒットの強度も一年前とは比較にならないほど増しており、X1Superのレベルにしっかりと対応できている印象だ。オール三菱戦同様、過去の対戦成績に安心するようだと富士通にとっては難しい試合になる可能性も。シーズン序盤からタフな試合が続く中、最終節にオービック戦を控えてコンディションをいかに保つのかもポイントとなるだろう。


第7節 11月17日(日)富士通スタジアム川崎 12:00
vs. オービックシーガルズ

最終節のみならず、リーグ戦を通じて最も注目を集めるカード。全勝対決を期待するファンは多いだろう。パールボウルトーナメントでは、24-35で敗れるも、WR81中村、DB40アディヤミら攻守のキーマンを欠き、頼みのRBニクソンも負傷退場したため点差が力の差とは言えないだろう。実際のところ秋には形勢逆転するシーズンがこの何年も続いていて、シーズンが深まるほど熟成感が増すのも富士通の強みだ。強烈なライバル心がぶつかり合う最後まで目の離せない接戦に期待したい。