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【RBTクオーターファイナルの見どころ】パスのIBMにランのノジマ相模原が激突

2023年11月16日(木) 16:12

【IBM BIG BLUEのQB政本悠紀  ©X LEAGUE】

X1 Superは19日からライスボウルトーナメントが開幕する。負けたら終わりの一発勝負のポストシーズンは、レギュラーシーズンよりいっそう熱い戦いが期待される。横浜スタジアムで行われる第1試合のクオーターファイナルのDivision B2位IBM BIG BLUE対Division A3位ノジマ相模原ライズは、息もつかせぬ好ゲームとなりそうだ。

IBMとノジマ相模原は、昨秋の第3節で激突して6度の逆転劇が起きるシーソーゲームを演じたように実力が拮抗する。攻撃面では、IBMの政本悠紀とビクター・ビラモンテスの2枚クオーターバック(QB)体制は、リーグ屈指の破壊力を誇る。ノジマ相模原の城ケ滝一朗ヘッドコーチも「反則級」と表現するように警戒する。レシーバー陣も近江克仁、ジョン・スタントン、新人の糸川幹人と多彩にそろえ、どこからでも得点を狙える。

【アサヒ飲料戦でエンドゾーンに飛び込むノジマ相模原ライズRB吉澤祥(中央)  ©X LEAGUE】

ノジマ相模原のオフェンスは、ランから活路を見いだしたいところ。最終節では新人ランニングバック(RB)吉澤祥とQBカート・パランデックがともに80ヤード以上、1タッチダウンをマークして勝利した。今季、チームで100ヤード以上記録した試合は負けなし。一方、100ヤード以下に抑えられた場合は未勝利。ランが機能すれば、IBM守備も地上戦に注意を払わざるを得なくなるだろう。それによって、QBパランデックとワイドレシーバー(WR)クリス・ヴォーンの強力なホットラインが一発を狙うことができるはずだ。

【 富士通戦でインターセプトを決めるIBMのDBローガン・スチュワート(中央) ©X LEAGUE】

守備面では、IBMは9インターセプトをマークしているようにパスディフェンスに強みがある。リーグトップタイの3インターセプトの小阪田裕介と2インターセプトのローガン・スチュワートのセカンダリー陣が相手QBのパスに目を光らせる。

【アサヒ飲料のボールキャリアーをタックルするノジマ相模原LBコウルビー・キャンベル(中央)  ©X LEAGUE】

一方、ノジマ相模原は、ランディフェンスに強みを発揮しており、レギュラーシーズン5試合でランによるタッチダウンを1つしか許していない。ラインバッカー陣のコウルビー・キャンベルと永田大河がIBMの走れるQB2人を抑えることが期待されている。

攻守ともにIBMはパス、ノジマ相模原はランが勝負のカギを握る。点取り合戦になればIBMに分がありそうだが、ロースコアゲームになればノジマ相模原のペースで試合が進みそうだ。

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