【RBTクオーターファイナルの見どころ】攻守に穴がないパナソニックにアサヒビールが強力LB陣で風穴を開けるか
2023年11月16日(木) 17:17
X1 Superは19日からライスボウルトーナメント(RBT)が開幕する。負けたら終わりの一発勝負のポストシーズンは、レギュラーシーズンよりいっそう熱い戦いが期待される。ヤンマースタジアム長居ではDivision A1位パナソニック インパルスとDivision B4位アサヒビールシルバースターが相まみえる。
今季のパナソニックは石内卓也と荒木優也の日本人クオーターバック(QB)体制で戦い、レギュラーシーズンを無傷の5連勝で終えた。昨季のレギュラーシーズンと比較して総得点で約100点、総獲得ヤードでも700ヤード近く少ないが、巧みな試合運びで相手を制してきた。石内と荒木はともにミスが少ないクオーターバッキングでオフェンスをけん引する。レシーバーでは、タイトエンド(TE)ダックス・レイモンドの存在感が抜群だ。今季から加入した身長196センチ、体重112キロと恵まれたサイズの持ち主は、両QBの頼れるターゲットとなる。
ランでは、ランニングバック(RB)立川玄明の成長が大きい。立命館大学出身の3年目ランナーは、リーディングラッシャーまで6ヤード足りないリーグ2位の341ヤードをマークした。第4節にケガから復帰したミッチェルビクタージャモーとのデュオはリーグ屈指の破壊力を誇る。
一方、アサヒビールは、昨秋の第3節でパナソニックに0対68と完敗を喫したが、負ければ終わりのRBTでは同じ轍を踏まないはず。試合のカギを握るのが、有馬隼人ヘッドコーチが期待を寄せるラインバッカー陣だ。山本力也、栁澤拓弥、平岡峻、岩本卓也は全員が身長178センチ以上とサイズがあり当たり負けをしない。この4人に、チームのタックルリーダーで身長182センチのディフェンスバック(DB)ポンセ・デ・レオンを加えた面々でパナソニックの強力オフェンスに対抗する。
オフェンスは、ジミー・ロックレイか柴崎哲平が先発を任せられると思うが、両者とも不用意なミスだけは避けたい。指揮官が「穴がないなら壁を打ち続けて穴を作っていくしかない」と言うように、得意のバランスアタックで粘り強く攻め続けて立ち向かう必要がある。
スタッツだけを見れば、2年連続ライスボウル準優勝のパナソニックが攻守で圧倒的有利に見える。アサヒビールとしては、第4節の富士通フロンティアーズ戦で前半互角の勝負を演じたように、序盤から離されずに全力で食らいつきたい。パナソニックは、立川、ジャモーのランを軸に攻め、相手守備を消耗させたところを石内と荒木のパス攻撃で一気に攻めたいところだ。
ヤンマースタジアム長居にご来場の皆様へ
11月19日にヤンマースタジアム長居で行われるX1 Superライスボウルトーナメントクオーターファイナルのパナソニック インパルス対アサヒビールシルバースターにご来場される方へのご案内とお願いです。
当日は隣接するヨドコウ桜スタジアムでラグビーのオリンピック予選が朝9:30から午後6時まで開催される予定です。
男女合わせて数十試合が行われることになっており、公園内駐車場が早い時間帯から満車になる可能性があります。
パナソニック対アサヒビールの試合をご観戦なさるお客様は公共交通機関を利用してのご来場をお願いいたします。
ヤンマースタジアム長居のある長居公園の最寄り駅は以下の通りです。公園へのアクセスについてはこちらをご参照ください。
・⼤阪メトロ御堂筋線「⻑居」下⾞。3番出⼝すぐ
・JR阪和線「⻑居」下⾞。東出⼝より東へ5分
・JR阪和線「鶴ヶ丘」下⾞。東出⼝より東南へ5分
・近鉄南⼤阪線「針中野」下⾞。⻄へ15分
(長居公園公式サイトより引用)