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【RBTクオーターファイナルの見どころ】王者・富士通に立ち向かう“攻撃的”ディフェンスの東京ガス

2023年11月16日(木) 17:44

【富士通フロンティアーズRBトラショーン・ニクソン  ©X LEAGUE】

X1 Superは19日にライスボウルトーナメント(RBT)が幕を開ける。横浜スタジアムで行われる第2試合のDivision B1位富士通フロンティアーズとDivision A4位東京ガスクリエイターズの一戦は、レギュラーシーズンのスタッツ的に見れば富士通が圧倒的有利だが、東京ガスもビッグプレー能力を秘めているだけに、番狂わせが起きる可能も十分ある。

富士通は、圧倒的な強さでレギュラーシーズン5試合を全勝で終え、昨季王者の貫禄を見せた。エースのクオーターバック(QB)高木翼は、最終節を欠場しながらもリーグトップの12タッチダウンをマーク。2番手QBの野沢研も6タッチダウンと層の厚さを証明した。ランでもラッシングリーダーのランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンに加え、そのニクソンを上回る5タッチダウンを挙げたRB三宅昂輝と強力なバックス陣を擁する。レシーバー陣も松井理己をはじめ、小梶恭平、サマジー・グラントとシュアハンドな選手がそろい、オフェンス全体を見渡してなかなか穴が見つからない布陣だ。

【タックルを外してゲインする東京ガスクリエイターズRB星野凌太朗(左)  ©X LEAGUE】

対する東京ガスは、1試合平均18.4得点ながら接戦に強く、第2節では強豪パナソニック インパルスに敗れはしたものの、終盤まで互角の戦いを演じた。東京ガスオフェンスの生命線は、均整の取れたバランスアタック。パスではQBテバカ・ツイオチ、ランでは新人RB星野凌太朗に期待がかかる。また、50ヤード以上のフィールドゴールを決めるなどキッカー(K)高橋寛太の正確な右足も大きな武器となっている。

富士通の守備は、高口宏起、渡辺裕也、アルリワン・アディヤミが各々3インターセプトを奪取するなど5試合で計13インターセプトとパスディフェンスにめっぽう強い。また、レギュラーシーズン5試合でタッチダウンランを一つも許しておらず、ランディフェンスにも弱点がない。中央には主将のラインバッカー(LB)趙翔来が精力的にフィールドを動き回り、前線ではジョー・マシス、宮川泰介が相手QBにプレッシャーをかける。

【 富士通DLジョー・マシス(左) ©X LEAGUE】

東京ガスディフェンスは、富士通を上回る計6サックをマークするハードな守備が持ち味だ。ディフェンスライン(DL)マット・マクレランは4サックをマークし、リーグのサックリーダー。また、LBカウラナ・アペルは2度のインターセプトをいずれもリターンタッチダウンに結びつけている。この“攻撃的”な守備からリズムを作り、富士通のリズムを狂わせたいところだ。

【電通QBアーロン・エリスにプレッシャーをかける東京ガスDLマット・マクレラン(中央)  ©X LEAGUE】

富士通はレギュラーシーズン5試合すべてでファーストドライブを得点に結びつけており、立ち上がりからエンジン全開で襲い掛かってくる。ただ、前半を同点で折り返した第4節のアサヒビールシルバースター戦は、圧勝に慣れたチームを若干慌てさせた。東京ガスとしては、序盤から離されずに食らいついていき、接戦に持ち込めれば勝機が見えてくるかもしれない。

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