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【RBTセミファイナル】3連覇狙う富士通がオービックとの激闘制してライスボウル進出 3年連続でパナソニックと激突

2023年12月10日(日) 20:43

【3試合ぶりに先発出場した富士通フロンティアーズQB高木翼(左)  ©X LEAGUE】

X1 Superのライスボウルトーナメント(RBT)セミファイナル第2試合は10日、Division B1位の富士通フロンティアーズとDivision A2位のオービックシーガルズが対戦。終盤までもつれる展開となった一戦は、試合残り3分を切ったところで勝ち越した富士通が、24対17で勝利した。3連覇を狙う富士通はライスボウルに駒を進め、3年連続でパナソニック インパルスと覇権を争う。

先制したのはオービックだった。富士通のファーストドライブをスリーアンドアウトで止めたオービックは、自陣32ヤードから攻撃をスタート。クオーターバック(QB)タイラー・クルカがタイトエンド(TE)ホールデン・ハフへの24ヤードパスなど次々と精度の高いパスを通してゴール前10ヤードまで攻め込むと、最後はワイドレシーバー(WR)西村有斗へタッチダウンパスをヒット。司令塔の5連続パスが決まったオービックは、幸先良く先取点を奪った。

【ランアフターキャッチで距離を稼ぐオービックシーガルズTEホールデン・ハフ(中央)  ©X LEAGUE】

いきなり7点のビハインドを負った富士通も、すかさず試合を振り出しに戻す。3試合ぶりの先発となったQB高木翼の34ヤードパスやランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンのランなどで着実にボールを進めると、ゴール前1ヤードではWRサマジー・グラントのタッチダウンランで同点に追いついた。

さらに富士通は、自陣18ヤードからの攻撃を納所幸司の41ヤードフィールドゴールにつなげ勝ち越しに成功する。その後は追加点を奪えなかったが、フィールドゴールをブロックするなどオービックに得点を許さず、3点リードで前半を折り返した。

【オービックWR渡邊ジャマールをタックルする富士通DBアルリワン・アディヤミ(背番号40)  ©X LEAGUE】

後半に入ると、オービックは高坂將太の50ヤードフィールドゴールが決まり試合を振り出しに戻す。しかし富士通も、QB高木とWRグラントのホットラインでチャンスメーク。最後もQB高木からWRグラントへの6ヤードタッチダウンでオービックを突き放した。

【第4Qに同点TDランを決めたオービックRB李卓  ©X LEAGUE】

そして、富士通の7点リードで迎えた勝負の最終クオーター。3シーズンぶりのライスボウルを目指すオービックは、QBクルカのパスを軸に富士通陣内へと突き進む。仕上げは、主将のRB李卓がゴール前6ヤードからエンドゾーン内へボールを運び、残り時間7分を切ったところで17対17の同点とした。

【決勝TDランを決めた富士通RBトラショーン・ニクソン(中央)  ©X LEAGUE】

しかし、最後に笑ったのは富士通だった。3連覇に向けてライスボウル進出に闘志を燃やす富士通は、RBニクソンのランを中心にじっくりと攻め立て時間をコントロールする。オービック陣内24ヤードからの攻撃でRBニクソンがファンブルしてヒヤリとさせるが、WR松井理己がリカバーして攻撃権を渡さない。すると次のプレーで、RBニクソンが名誉挽回となる16ヤードの決勝タッチダウンラン。最後のオービックの攻撃も守備陣がきっちりと封じた富士通は、第1試合で勝利したパナソニックが待つファイナルへ駒を進めた。

【試合後にスタンドのファンに挨拶をする富士通LB趙翔来主将  ©X LEAGUE】