3連覇狙う富士通と3度目の正直目指すパナソニックが日本一かけて激突 第77回ライスボウルプレスカンファレンス
2023年12月11日(月) 20:30
X1 Superセミファイナルを勝ち上がったDivision B1位の富士通フロンティアーズとDivision A 1位のパナソニック インパルスが日本一をかけて争うアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第77回ライスボウル。来年1月3日に東京ドームで開催される頂上決戦の記者会見が11日、都内で実施された。
レギュラーシーズンをともに5戦全勝、ポストシーズンでもクオーターファイナル、セミファイナルを盤石な強さで勝ち上がってきた富士通とパナソニック。3年連続8度目の王座を目指す富士通の山本洋ヘッドコーチ(HC)は、ライスボウルで3年連続の対決となるパナソニックについて「穴がない良いチーム。数少ないチャンスをいかにものにできるかがポイント」と総合力が高い相手を警戒する。キャプテンの趙翔来は、「アメリカンフットボールの素晴らしさを届けたい」とライバルとの対決を心待ちにしている。
一方、8年ぶり5度目の日本一を狙うパナソニックの荒木延祥監督は、「Xリーグはこの10年間富士通の時代だと思っている。富士通の時代が続いても盛り上がらないのでそろそろ勝たせてもらう」と王者の牙城を崩すことに闘志満々。主将の青根奨太も「ライスボウルに出場していても富士通に悔しい思いをさせられてきた。今年こそ絶対に勝とうという思いでここまで戦ってきた。富士通は隙がないので、総力戦で挑みたい」と、捲土重来を期す。
今大会はこれまでの1クオーター12分から1クオーター15分で行われる。両チームともライスボウルトーナメントセミファイナルではすでに経験しているが、反応は対照的。パナソニックの青根主将は「感覚的には長く感じた」と言えば、富士通の趙主将は「非常に楽しかった」と正反対の受け止め方だ。1試合に換算すれば1クオーター分違うので、タイムコントロール、体力、メンタル維持などが勝敗を決める重要なファクターとなりそうだ。
富士通の山本HCは、今季の大一番について「(タッチダウンが)2、3本にプラスアルファのゲームになると思っている」と目論む。一方、パナソニックの荒木監督も「(タッチダウン)3本が一つの線だと思っている。3本取らなければ勝てないし、3本取られたら負ける」と同じようなゲーム展開を予想する。
両チームが対戦したライスボウルは、2年連続で最後の最後まで試合の行方が分からない手に汗握る展開となっている。2試合ともパナソニックが先制して、後半に富士通が逆転するパターンだ。そして、得点差はいずれもワンポゼッション差とかなり拮抗している。果たして今シーズンを締めくくる頂上決戦はどのようなドラマが待っているのか。王朝が築かれるのか、それとも新しい時代が到来するのか。注目の日本一決定戦は、来年1月3日15時に戦いの火ぶたが切られる。
関連リンク
・3連覇狙う富士通がオービックとの激闘制してライスボウル進出 3年連続でパナソニックと激突
・パナソニックがIBMの猛追を退けて大勝 3年連続のライスボウルへ
・ライスボウル特設ページ:https://xleague.jp/feature/ricebowl77