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元NFLのスターQBラックが中学生らに指導、Xリーガーの松井がゲスト参加

2024年03月12日(火) 17:00

【デモンストレーションでパスを投げる元NFLQBのアンドリュー・ラック氏  ©立教大学アメリカンフットボール部】

「アンドリュー・ラックQBクリニック」と題したイベントが10日に富士通スタジアム川崎で行われた。元NFLのアンドリュー・ラック氏が、中学生からXリーガーまで数人のクオーターバック(QB)相手にスローイングやファンダメンタルについて手ほどきした。

NFLのスーパースターの人気はすごかった。名門スタンフォード大学から2012年のNFLドラフトでインディアナポリス・コルツに全体1位指名を受けて入団したラック氏。正確無比なパスを武器に、デビュー年から3年連続でチームをプレーオフに導くなど一線級で活躍。その後は相次ぐ故障に悩まされ、2018年シーズンを最後にユニフォームを脱いだ。そんな元NFLの超一流アスリートを一目見ようと、スタンドとフィールドには計500人ほどが足を運んだ。

ラック氏が「フットボール日和」と評したように、晴天の下で実施されたクリニックは、ラック氏の指導の下、90分にわたって行われた。クリニックの最後には、ラック氏が現役時代を彷彿とさせる強肩を披露して会場を沸かせた。

【手ほどきでテクニックを指導するラック氏(右)  ©立教大学アメリカンフットボール部】

クリニック前には会見が行われ、ラック氏は、「(日本のフットボールは)思っていたより進んでいるし、コーチたちもよく分かっている。そういったところで日本の子供たちにフットボールを教えることにわくわくしている」とコメント。カレッジ時代の4年間でNFL入りの準備をすべて終わっていたそうだが、一番努力したことについて問うと、「一つには絞り切れず、毎日の積み重ね。QBなので、フィジカル面とメンタル面の他に感情的な面も磨いていた」と応えた。

スペシャルゲストとしてイベントに参加した富士通フロンティアーズのワイドレシーバー(WR)松井理己は、「フットボールに対して真摯に向き合う姿、人柄に感銘を受けました」とクリニック後に感想を述べた。実際にラック氏が投じたボールを捕球した現役レシーバーは、本気では投げていないと前置きしながらも「ボールの軽さや投げる時の柔らかさがある。リリーポイントが高いから見やすかった」と、アメフト最高峰で実績を残した司令塔の実力に感服していた。