河川敷で練習した過去からX1 Areaへ 初戦突破で存在感示したJ-STARS
2024年05月10日(金) 14:00
今季X2から昇格したばかりのTRIAXIS J-STARSが5日、グリーンボウルチャレンジ(GBC)1回戦で、古豪アズワンブラックイーグルスの第4クオーターの猛攻を防ぎ切って10-7で破り、X1 Areaのチームから大金星をあげた。
歴史的な勝利の余韻に浸りながらプレーイングマネージャーの堀覚斗は5年前に入部した当時を振り返る。
「富士ゼロックス時代から39年。一時はX3に低迷。入部当初は部員10人足らずで、河川敷で練習していた時期もありました。その後、同期3人で組織作りをはじめて、2年間一歩一歩順位を上げていきました」
サポート企業もメインのTRIAXIS(神戸で展開しているスポーツジム)のほか、関西医療学園専門学校・関西医療大学、ムコタ化粧品株式会社(化粧品メーカー)、五月湯(大阪府池田市)、松栄電器(コンデンサーメーカー)のサブスポンサーを獲得して金銭面でチーム運営を磐石なものにしてきた。
「実は松栄電器は親父の会社。僕は常務取締役なんです。親父に拝み倒して協賛金を出してもらいました」と笑う。そして、「これらの協賛金からチームを強くするために、毎試合賞金を出して選手のやる気を出させた。さらには休日を削って練習。平日はzoomでコミュニケーションを図る。勝ちたいという思いだけでここまできた。今日は選手全員が試合に出て(勝利という)結果を残せてよかった。チーム一丸の勝利です」とも語った。
次は名古屋サイクロンズと決勝戦(5月18日、MKタクシーフィールドエキスポ)で対戦する。
アズワンに勝利した後のハドルで「これまでやってきたことは間違いではなかった。歴史を塗り替えたんだ」と勝利の雄叫びを上げたラインバッカー(LB)の北喜慶主将は言葉を詰まらせ、嬉し涙にむせた。
「名古屋さんとは合同練習をして、フィジカル面での差を肌で感じた。なめてはいけないけれど、今日の試合のように浮き足立たず、冷静にいままでやってきたことをやって勝ちたい」と初優勝に向けて胸を張った。