2連勝の東京ガス、QBエバンスの復帰でチーム力アップ

【タックラーにスティフアームで対抗する東京ガスクリエイターズQBジェロッド・エバンス（左）　 ©X LEAGUE】

東京ガスクリエイターズが第3節でオール三菱ライオンズに快勝し、2連勝を飾った。この勝利で、すでに昨シーズンの勝ち星に並び、チームは着実に成長を遂げている。

試合後のインタビューで、東京ガスの板井征人ヘッドコーチ（HC）は、今季の好調の理由について「トレーニングの充実が選手たちのパフォーマンス向上に繋がっている」とし、ディフェンスの安定性もチームの大きな武器だと強調した。

前節ではIBMに勝利し、その後のチームの雰囲気についても言及。「IBMがまだ本調子でない中での勝利ではあったが、チームに自信をもたらした。しかし、隙が多いチームでもあり、課題は残っている」とのこと。特に第2クォーターでのプレーに改善の余地があると感じているようだ。

QBジェロッド・エバンスがパスとランで計3タッチダウンを挙げる活躍を見せ、オフェンスの調子も良好だ。この日はエバンスが87ヤードを走るなど、ランで計258ヤードをゲイン。QBエバンスの3季ぶりの復帰は、チームにとって大きな力となっている。

【MVPを受賞して満面の笑みを浮かべるQBエバンス　 ©X LEAGUE】

板井HCは「1対1の場面でも倒されにくく、相手に見えない圧力がかかっていると思う」と評価。彼の経験とリーダーシップが、チーム全体に良い影響を与えているようだ。3シーズン前のエバンスは、チーム内で孤高のような雰囲気があった。しかし、今季は試合後のインタビューも快活に応え、チーム内で良いケミストリーを生んでいることを感じさせる。

秋の訪れとともに灼熱だった夏の暑さから解放され、エバンスやジャスティン・ホッブスといった外国籍選手のパフォーマンスが向上している。このままいけば、シーズンが深まるにつれて、東京ガスはさらなる強さを手に入れるかもしれない。