ノジマ相模原と東京ガスともに「最低限の結果」も、両指揮官は「悔しさ残る引き分け」

【 2TDパスキャッチを記録した東京ガスクリエイターズWR大阪弘毅　©X LEAGUE】

Xリーグ第4節、ノジマ相模原ライズ対東京ガスクリエイターズの一戦は24対24の引き分けで終了した。両チームは2勝1敗1分けの勝ち点7で並び、リーグ戦残り2節に突入する。この結果について、両チームのヘッドコーチは「最低限の結果」と口を揃え、次戦に向けて前を向いた。

東京ガスの板井征人ヘッドコーチ（HC）は、試合後に引き分けという結果について、「最低限の結果を狙っていた」としながらも、勝機を逃したことに対して悔しさをにじませた。「試合の途中では、僕らにとって有利な風が吹いていたが、それを生かしきれず残念」と語り、リードを広げるべき展開だったことを強調した。

また、「ラッキーな出来事がいくつかあったが、それを生かして大差をつけるべきだった」とし、途中から接戦になったことに対して、チームの未熟さを課題として挙げた。

【ディフェンダーとの競り合いの中でTDパスキャッチをするノジマ相模原ライズWRテイ・カニンガム（左）　 ©X LEAGUE】

個別の選手については、2タッチダウン捕球したワイドレシーバー（WR）大阪弘毅の冷静なプレイに賛辞を送りつつ、「常にその落ち着きを発揮できるようになれば、チームにとって大きな武器になる」と、今後の成長に期待を寄せた。一方で、ディフェンスについては「相手のオフェンスラインに苦戦し、フィジカルの強さが今後の課題」と述べた。

次節のパナソニック インパルス戦については、勝ち星よりもチームの成長を重視する姿勢を見せ、「シーズンを通じて強くなっていくことが重要」とし、次戦でもチームの基礎力を上げることを目標に掲げた。また、選手の調子についても「自信を持ち始めた」と評価し、次の試合に向けての手応えを感じている様子だった。

一方、ノジマ相模原の城ケ滝一朗HCもまた、引き分けという結果に対して「最低限の結果」と表現しつつも、最後に勝ちきれなかったことに対する悔しさをにじませた。「前半のパフォーマンスが問題だった」と述べ、特にタッチダウンを許した場面での1対1の対応やタックルミスを課題として挙げた。

【 ノジマ相模原RB吉澤祥　©X LEAGUE】

試合のゲームプランについては、「パスとランをバランスよく併用し、しっかりドライブすることを狙っていた」と説明し、特にランプレーはプラン通りに進行したことを評価した。一方で、ディフェンス面では「相手のQBと特定のレシーバーを抑えられなかった」と課題を指摘し、これが勝ちきれなかった要因として挙げた。

【ノジマ相模原QBカート・パランデック（中央）を追う東京ガスDLマット・マクレラン（左）　 ©X LEAGUE】

次戦に向けては、「勝ち点1が取れたことは最低限の成果」としつつ、今後の得失点差が重要になることを強調。次節のPLEIADES福岡SUNS戦では得点差をつけて勝つことが重要だとし、最終節のパナソニック戦に向けても勝利を狙っている。

この試合86ヤードをマークしたランニングバック（RB）吉澤祥のランプレーについても「素晴らしい」と絶賛し、今後もオフェンスの中心として活躍が期待できる選手だと評価した。