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【X1 Area】アズワンが後半に鮮やかな逆転劇 J-STARSを破ってWEST1位決定

2024年10月19日(土) 17:13

【タックルを受けながらゲインするアズワンブラックイーグルスRB田中萌  ©X LEAGUE】

X1 Areaの第4節は神戸市の王子スタジアムで、第1節と同じ顔合わせでアズワンブラックイーグルス(2勝)とTRIAXIS J-STARS(1勝1敗)が大雨の降る中で対戦。前半の劣勢を後半に見事に挽回したアズワンが23-10で勝利し、3勝目を獲得してディビジョン1位を決めた。

先制したのはJ-STARSだった。アズワンのパントをブロックして得た敵陣25ヤードからのオフェンスでクオータバック(QB)馬庭功平からワイドレシーバー(WR)廣吉賢へのパスやで大きく前進すると、 QB前田佳孝のカウンターランでエンドソーンを走り抜けタッチダウンし7‐0とした。

【ボールを持って走るTRIAXIS J-STARS RB齋藤陸  ©X LEAGUE】

J-STARS前半終了間際にも敵陣23ヤードからの攻撃権を得ると、ランプレーで前進したがエンドゾーンには届かず、キッカー(K)千賀瞭が33ヤードのフィールドゴールを決めて10‐0とリードを広げた。

前半に良いところのなかったアズワンだが、「シンプルにして勝負しよう」(加納友輔ヘッドコーチ)とハーフタイムに作戦を練り直し、突然生まれ変わる。後半最初のオフェンスは、自陣35ヤードからQB滝藤雅貴からWR鎌谷穂高、川畑一輝へのパスが決まると、ランニングバック(RB)田中萌のラン、そして最後はRB前田公昭が密集をすり抜け44ヤードを走ってタッチダウンとし、まずは7点を返した。

さらに次のオフェンスでもQB滝藤からWR鎌谷へのパスや、RB前田のラン、さらにQB滝藤からWR横山公則へのパスも決まりゴールまで1ヤードとし、RB田中が1ヤードをきっちり走ってタッチダウン。14‐10と逆転に成功した。

【後半にTDランを決めたアズワンRB前田公昭(中央)  ©X LEAGUE】

その後もアズワンは、ディフェンスがJ-STARSオフェンスをしっかり抑えると、オフェンスは3つのシリーズすべてを敵陣奥深くまで攻め込み、K森下峻が41、39、42ヤードのフィールドゴールをすべて決めて着実に得点を重ねた。

アズワンの加納HCは「シンプルにしたことによって思い切りも出たのではないかと思う。(X1 Super WEST4位との入替戦について)個人の力ではX1 Superのチームには勝てないのこの2カ月で全体としてのチーム力を高めていきたい」と入替戦を見据えてのチーム力強化を誓っていた。