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97ヤードを激走して流れを引き戻したオービックDL池田「前向きに挑んだ結果」
2024年10月30日(水) 19:30
オービックシーガルズは、ディフェンスライン(DL)池田健人が見せた97ヤードのファンブルリターンタッチダウンで勢いをつかみ、第5節のOrientalBioシルバースター戦に勝利した。103キロの巨体を揺らしながら全力でフィールドを駆け抜ける池田の姿に、スタジアムは一気に熱狂。観客からの大歓声が響く中、池田はチームに貴重な先制点をもたらした。
試合序盤、オービックは自陣でターンオーバーし失点の危機を迎えるが、直後に池田が相手のファンブルをリカバー。「ピンチはチャンスと思って流れを変えようと前向きに挑んだ結果」と語り、狙い通りのビッグプレーに満足げな表情を見せた。タックルを振り切り、走るたびに揺れる巨体でフィールドを疾走するその瞬間について、「10ヤードほど走ったら誰かに渡そうと思ったけど、後ろを見たら誰もいなかった」と笑いながら振り返る。「エンドゾーンは遠かったけど、社会人になって初めてのリターンタッチダウン。素直にうれしい」と語る池田の表情には、安堵と喜びがにじんでいた。
この勝利でオービックはライスボウルトーナメント進出が確定。池田は「特別な準備をするというより、日々のトレーニングを続け、いつも通りの自分のプレーを全うしたい」と控えめな姿勢を見せつつも、ホームで行われる次戦エレコム神戸ファイニーズ戦への自信をにじませた。