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SEKISUIオフェンスを封じた富士通ディフェンス 1対1の勝負でさらに磨きを

2024年11月07日(木) 14:00

【インターセプトする富士通フロンティアーズDBブロンソン・ビーティ―(左)  ©X LEAGUE】

X1 Super第5節の注目の一戦、SEKISUIチャレンジャーズと富士通フロンティアーズの試合は、勢いあるSEKISUIオフェンスが、強固な富士通ディフェンスにいかに挑むかが注目された。終わってみれば富士通は最初のオフェンスシリーズで奪われたタッチダウン1本に押さえ、SEKISUIオフェンスを跳ねのけた結果となった。

ゲームMVPに選ばれたディフェンスライン(DL)岩本隆源は「クオーターバック(QB)ギャレット・サフロンと、ワイドレシーバー(WR)ブギー・ナイト、亀山暉、阿部拓朗のパスをきっちり抑えることと、大学(近畿大)の後輩のランニグバック(RB)遠藤集のランも警戒しました。遠藤は出場しませんでしたが、やるべきことをしっかりできたから勝てたと思います」と冷静に試合を振り返った。

【2つのQBサックでMVPに選出されたDL岩本隆源  ©X LEAGUE】

岩本はSEKISUIの後半最初のオフェンスで11ヤードをロスさせるQBサックを浴びせ、反撃の機会を奪ったプレーが評価されてのMVP選出となった。実は昨年までSEKISUIの前身であるアサヒ飲料に4年間所属していた。日本一のチームでプレーしたいという思いでトライアウトを受け、今年から富士通に正式登録された。古巣との試合については「新しいチームで頑張っている姿を見せることができて良かった」と笑顔で話す。

富士通はチーム内の競争が激しいが、しっかりポジションを確保するため、ランをしっかり止め、パスラッシュもステップアップすることを誓う。

【SEKISUI WRブギー・ナイトをタックルしようと集まる富士通ディフェンス陣  ©X LEAGUE】

この試合のディフェンスについて問われた富士通の山本洋ヘッドコーチは「要所でインターセプトやQBサックができたが、セカンドダウンやサードダウンロングに追い込みながら、クリア(ファーストダウンを奪われる)されることもあった。勝ち切れていないことを改善できるかが今後のキーになる」と手厳しかった。「今後は攻守ともに、スキルポジションにいい相手選手が増えてくるので、1対1にしっかりこだわりをもって自分たちの持っているものを磨き、準備していきたい」と選手個々のレベルアップを求めていた。