5連勝のパナソニック高山HC、攻守を評価しつつも「日本一のレベルには達していない」

【パナソニック インパルスRB立川玄明　 ©X LEAGUE】

パナソニック インパルスは第5節で東京ガスクリエイターズに勝利し、開幕からの連勝を5に伸ばした。リーグ2位をキープし、攻守ともに安定した戦いを見せているが、高山直也ヘッドコーチは9シーズンぶりのライスボウル制覇に向け、「さらなる成長が必要」と語る。

関東への遠征での試合について高山コーチは、「普段と異なる環境でも平常心を保つことを研究した」とコメント。選手たちの冷静な対応を評価し、昨年も苦しめられた東京ガスに対して「毎年成長しているチーム」と敬意を示しつつ、「こちらも成長を目指して良い準備ができた」と述べた。

【東京ガスRB星野凌太朗をタックルするパナソニックDL梶原誠人（中央）　 ©X LEAGUE】

守備面では、東京ガスのエースランニングバック（RB）星野凌太朗をわずか3ヤードに抑えるなど、堅実なラン守備が光った。「ディフェンスが狙い通り相手のランを封じた」としながらも、要所で許したタッチダウンを課題に挙げ、「一発のプレーで流れを崩さないための修正が必要」と語る。

一方、攻撃ではRB立川玄明が試合終盤で力強いランを見せた。「序盤で止められる場面もあったが、オフェンスラインがボディブローのようにプレッシャーをかけ続けた結果、終盤で効果が出た」とオフェンスラインを称賛。レッドゾーンでの得点効率に関しては、「厳しい場面で確実にタッチダウンを取る練習が必要」と改善意欲を示した。

最終節を前に、高山コーチは「チーム全体が成長しているが、日本一を狙うレベルにはまだ届いていない」とし、怪我人の回復を含めた万全の準備に取り組む意欲を見せた。