ニュース

【X1 Area】堅牢守備の警視庁がブルーサンダースを下して3勝目 入替戦に望みつなぐ

2024年11月04日(月) 17:46

【先制のTDランを決める警視庁イーグルスRB伊藤碧(左)  ©X LEAGUE】

X1 Area EASTディビジョンの第5節、警視庁イーグルス対ブルーサンダースの試合は4日、東京都調布市のアミノバイタルフィールドで行われた。ディフェンスバック(DB)税所琢磨が3つのインターセプトを記録するなど堅いディフェンスの警視庁が19対7で勝利を収めた。この試合を落とせばディビジョン2位以下が確定する警視庁は今季3勝目をあげ、X1 Superとの入替戦出場に望みをつないだ。

前半は両チームともにディフェンスとスペシャルチームが要所でいいプレーを見せ、スコアレスのまま終了した。試合が動いたのは第3クオーターだった。

【1TDパス成功のブルーサンダースQBリー・ダイモンド  ©X LEAGUE】

ブルーサンダースの後半最初のオフェンスをフォースダウンギャンブル失敗とし、敵陣39ヤードからのポゼッションとなった警視庁は、クオーターバック(QB)佐和田健悟からワイドレシーバー(WR)清水翔太への27ヤードパスでゴール前8ヤードまで進出。ランニングバック(RB)伊藤碧の8ヤードランでタッチダウンを決め、7‐0と先制した。

しかし、ブルーサンダースもその直後のオフェンスでQBリー・ダイモンドからWR山田信武への54ヤードパスで同点に追いつく。試合を通じてパスカバーのよかった警視庁セカンダリーが、パスラッシュを脚力でかわすQBダイモンドの動きに反応してレシーバーをフリーにした一瞬の隙を突いたタッチダウンパスだった。

【 パスキャッチ後のランでゲインを重ねる警視庁WR小林雅之(中央) ©X LEAGUE】
続く警視庁のオフェンスはスリーアンドアウトになるが、パンター(P)桑原陸の蹴ったボールがゴール前8ヤードまで転がる好キックとなる。ブルーサンダースはエンドゾーンを背負った形でのオフェンスの3プレー目で、QBダイモンドがエンドゾーンでタックルを受けてセーフティを献上してしまう。

その後フィールドゴールで加点した警視庁は12‐7とリードして第4クオーター終盤を迎えるが、試合時間残り2分35秒でQB佐和田のパスがインターセプトされ、ブルーサンダースが自陣42ヤードから攻撃権を得た。ところが、ホールディングの反則で罰対した後のプレーで投じたパスが警視庁DB税所のこの日2本目のインターセプトとなり、万事休す。このターンオーバーをダメ押しのタッチダウンにつなげて警視庁が勝利をもぎ取った。

税所は試合最後のプレーでもインターセプトを記録しており、計3ピックオフの活躍。今季トータルを4インターセプトとして、部門のトップに躍り出た。